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三菱重工業(7011)の株価・配当・今後を徹底解説【2026年9月版】

決算・銘柄まとめ
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ガスタービン、原子力、戦闘機、ロケット、そして船──。三菱重工業(7011)は、日本の重工業の「本丸」とも言える総合メーカーで、時価総額は約12.5兆円と重工3社の中で別格の存在です。防衛費増額とデータセンターの電力需要という2つの追い風を受けて受注残は14兆円まで積み上がり、株価は数年で大きく水準を切り上げました。本記事では、決算短信・決算説明資料(PDF原本)を直接確認したうえで、事業の中身・株価指標・配当・注目テーマを、造船・鉄鋼ブログの目線で徹底解説します。

数値はすべて一次資料ベース、投資スタンスに関わる部分は「個人的な意見」と明示して書き分けます。

※本記事は2026年9月11日終値時点の公開情報(三菱重工業「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」・「2026年度第1四半期決算説明資料」〔いずれも2026年8月4日発表〕、「剰余金の配当に関するお知らせ」〔2026年5月12日発表〕、Yahoo!ファイナンスほか)に基づきます。株価・指標は変動します。決算ごとに内容を更新予定です。

📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)

三菱重工業(証券コード7011・東証プライムほか名古屋・札幌・福岡に上場、伊藤栄作社長)は、2026年4月の組織再編で事業を4つの報告セグメントに整理しました。直近1Q(2026年4〜6月)の成績と合わせてどうぞ。

セグメント主な製品1Q受注高1Q売上収益1Q事業利益
(前年同期)
エナジー火力発電(GTCC)、原子力、航空機用エンジン、コンプレッサ、舶用機械1兆3,593億円5,363億円1,013億円
(564億円)
プラント・インフラ製鉄機械、商船、交通システム、環境設備3,688億円2,000億円217億円
(185億円)
インダストリアル・ソリューション冷熱製品、ターボチャージャ、カーエアコン、データセンター&エネルギーマネジメント1,930億円1,779億円99億円
(40億円)
航空・防衛・宇宙民間航空機、防衛航空機、飛しょう体(ミサイル)、艦艇、宇宙機器1,209億円2,860億円324億円
(288億円)
合計(その他・全社含む)─2兆224億円1兆1,942億円1,596億円
(966億円)

※出典:2026年度第1四半期決算説明資料のセグメント別内訳(前年同期は非継続事業〔ロジスネクスト〕を除いた組み替え後の数値)。

ひと目で分かるのは「エナジー」の圧倒的な存在感です。1Qの事業利益1,013億円は前年同期比8割増で全体の6割超(当ブログ計算)、受注高1兆3,593億円も約6割増(同)。発電用ガスタービン(GTCC)と原子力が受注・売上・利益をけん引しました。かつての祖業である造船(商船)はプラント・インフラの一部門となっており、「造船の会社」というより「エネルギーと防衛の会社」と捉えるのが現在の実像です。

指標(2026年9月11日終値時点)数値
株価(終値)3,705円
最低投資金額(100株)約37万500円
時価総額約12兆4,994億円
予想PER(当ブログ計算)約32.8倍
PBR(実績・Yahoo!ファイナンス)3.93倍
予想配当利回り(当ブログ計算)約0.8%(年29円)
ROE(実績・Yahoo!ファイナンス)12.22%
親会社所有者帰属持分比率(6月末)38.9%
年初来高値/安値5,208円(3月2日)/3,404円(6月11日)

※株価・時価総額・年初来高安はYahoo!ファイナンス(9月11日終値時点)。PERは決算短信の予想EPS113.09円、利回りは予想配当29円からの単純計算です(Yahoo!ファイナンス表示の予想PERも32.76倍とほぼ同値)。

値動きの現在地を確認すると、年初は3月2日に高値5,208円を付けたあと調整が続き、6月11日の安値3,404円を経て、足元の3,705円は高値から約29%下・安値から約9%上の水準です(当ブログ計算)。予想PER約32.8倍・PBR3.93倍という評価は、日本の大型製造業としてはかなりの高水準。市場が「防衛×エネルギーの構造的な成長」を強く織り込んでいる状態で、期待値のハードルが既に高いことは、この銘柄を見るうえでの大前提になります(この読みは筆者の見立てです)。

項目(IFRS・連結)27年3月期 1Q前年同期増減
売上収益1兆1,942億円1兆341億円+15.5%
事業利益1,596億円966億円+65.1%
税引前四半期利益1,764億円886億円+99.0%
親会社帰属四半期利益1,346億円682億円+97.4%
通期予想(27年3月期・修正なし)数値前期比
売上収益5兆4,000億円+8.6%
事業利益5,400億円+24.9%
親会社帰属当期利益3,800億円+14.4%
予想1株当たり利益113.09円─

※出典:決算短信(2026年8月4日発表)。前年同期の売上・事業利益・税引前は、非継続事業を除いた組み替え後の数値です。通期計画に対する1Qの進捗率は事業利益ベースで約30%(当ブログ計算)。

利益計画は据え置きの一方、通期の受注高見通しは6兆8,000億円→7兆円へ2,000億円の上方修正(8月4日)。内訳はエナジー(GTCC)と航空・防衛・宇宙(防衛・宇宙)がそれぞれ+1,000億円で、会社は「特定の大型案件を受注したことを理由に引き上げたものではなく、市場全体の状況を勘案した結果」と説明しています(決算説明資料・質疑応答要旨)。セグメント別の通期事業利益計画は、エナジー3,400億円(前期比+27%)、航空・防衛・宇宙1,700億円(+12%)、インダストリアル・ソリューションは前期の赤字(△20億円)から300億円への黒字転換を見込みます。なお業績見通しの前提為替レートは1ドル=150円(1Qの売上計上平均レートは157.2円)で、見通しには中東情勢の影響を含めていないと注記されています(決算説明資料より)。

1Qは全セグメントで前年同期比増益という好内容でした。ただし事業利益には、大規模長期プラント工事の売価確定に伴う利益計上約150億円と事業売却益約100億円の特殊要因計約250億円が含まれ、その大部分はエナジーに計上されています。会社は「これらを控除したベースでも、通期見通しの事業利益率を上回っている」としています(質疑応答要旨)。とくにGTCC・原子力を擁するエナジーが利益を449億円積み増し、当期利益の97%増には円安進行に伴う為替差益の計上も上乗せされています(決算説明資料より)。注意点として、フォークリフトなどの物流機器を手掛けていた三菱ロジスネクストは売却が2026年5月に完了し、非継続事業として業績から切り離されました。1Qには事業売却による収入1,382億円を計上しており、財務の弾薬がさらに厚くなっています。

年間配当(1株当たり・分割調整後)金額備考
2024年3月期 実績20円分割調整後(実額200円)
2025年3月期 実績23円中間11円+期末12円
2026年3月期 実績25円中間12円+期末13円(期末を予想比1円増配)
2027年3月期 予想29円中間14円+期末15円(前期比+16%・当ブログ計算)

※出典:決算短信・剰余金の配当に関するお知らせ(2026年5月12日)・Yahoo!ファイナンス配当情報。

三菱重工の株主還元方針は、2026年5月12日の配当お知らせに「利益成長に応じた増配と予見性の高い安定的な配当を実現すべく、DOE4%以上を目安として配当を行う方針としております」と明文化されています。DOE(株主資本配当率)基準は、利益がぶれた年でも配当が急減しにくい設計で、実際に配当は20円→23円→25円→29円(予想)と階段状の増配が続いています。配当性向は25.3%(26年3月期実績・Yahoo!ファイナンス)とまだ低めで、株主資本の成長とともに配当も伸びる余地を残した形です。増配の源泉であるEPS(1株利益・分割調整後)も66.07円→73.04円→98.86円(24年3月期→26年3月期実績・Yahoo!ファイナンス)→予想113.09円と3年で約1.7倍(当ブログ計算)に伸びており、「利益成長に応じた増配」の看板に実績が伴っています。なお同社は2024年4月1日付で1株→10株の株式分割を実施しており、それ以前の株価・配当と比較する際は分割調整後の数値で見る必要があります。会社の株主還元ページでは、DOE4%以上を目安とすることで「中長期的な累進配当を目指します」とも明記しており、今期予想の配当性向は25.6%です(2026年3月期決算短信)。利回り約0.8%は「配当で稼ぐ」銘柄ではありませんが、増配の持続力は方針で裏打ちされています。

📖 ワンポイント──実は川崎重工も同じ「DOE4%目安」の配当方針を掲げています。重工大手が揃って「利益連動」から「資本連動」の配当へ舵を切ったのは、業績の波が大きい受注産業なりに、株主への約束を安定させる工夫と言えます。

この銘柄の最大の強みは、将来の売上の在庫とも言える受注残高14兆1,030億円(2026年6月末・前年度末比8,653億円増)です。通期売上計画5兆4,000億円の約2.6年分(当ブログ計算)の仕事が、すでに手元にある計算になります。内訳はエナジー7兆8,146億円・航空・防衛・宇宙3兆8,983億円で、この2セグメントだけで全体の8割超(当ブログ計算)。「エネルギーと防衛の会社」という第1章の見立てが、受注残の構成にもそのまま表れています。

積み上がりをけん引するのがGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル発電)です。1Qの受注高2兆224億円(前年同期比26%増)のうちエナジーが1兆3,593億円と約6割増(当ブログ計算)になり、うちGTCCは9,300億円(前年同期6,025億円)。説明資料の参考データでは、大型ガスタービンの契約残台数は80台(合計35ギガワット)と、前年同期の53台からさらに積み上がりました。1Qに受注した大型ガスタービン10台の内訳は米国4台・日本6台で、出荷時期は概ね2028〜2030年、足元で引き合いを受けている商談は2030〜2031年頃の出荷案件とされています(質疑応答要旨)。CFOは米国向けを中心に「新設の受注時採算が大きく改善」しているとも述べており、受注の量だけでなく質も上がっている点がポイントです。GTCCは主に北米・アジアで受注が好調で、世界的なAI・データセンターの電力需要拡大が高効率ガス火力の需要を押し上げている構図です。またエナジーの売上の約6割はメンテナンスなどのアフターサービスが占めており(1Q・59%)、納めた後も何十年も稼ぎ続けるストック型の収益構造がこのセグメントの底力です。同社はデータセンター&エネルギーマネジメント事業をインダストリアル・ソリューションに組み入れており、「電気を作る側」と「電気を使う施設側」の両面からこのテーマを取りにいっています。

財務も盤石です。6月末の純有利子負債はマイナス1兆1,642億円──つまり借金より手元資金のほうが1兆円以上多い「実質無借金」状態で、1Qのフリーキャッシュフローは3,915億円。自己資本比率は38.9%まで上昇しました。巨額の前受金(契約負債)が積み上がる受注産業の強みが、キャッシュリッチな財務に表れています。通期のフリーキャッシュフロー見通しも3,000億円→6,000億円へ倍増しましたが、CFOは主因をGTCCの前受金の増加とし、「将来、工事を遂行する過程で費消していく資金」で直ちに配分できる余剰資金ではないと説明。資金の使い道は、現在策定中の次期事業計画で示す方針です(質疑応答要旨)。

■ 造船子会社・三菱造船に再生基金「最大約400億円」
2026年9月11日、国土交通省海事局は造船業再生基金の供給確保計画・第2弾5件を認定し、三菱造船の最大助成額約400億円は今回の最大でした(今週の必修ニュース参照)。当ブログの守備範囲である造船は、三菱重工全体で見れば一部門ですが、国策の「建造能力2倍」計画に三菱グループも本格的に乗ったことを示す動きです。足元の数字でも、プラント・インフラの1Qは「受注は製鉄機械および商船(その他に含む)が好調」と説明されています(決算説明資料)。グループが下関港長州出島の産業用地(約14万4,744平方メートル)を約30億円で取得することも下関市議会の議案で判明したと報じられており(日本海事新聞9月7日付。用途は「詳細は検討中」)、拠点面の布石にも注目です。

■ 防衛──「海と空とミサイル」の中核企業
航空・防衛・宇宙セグメントは、防衛航空機・飛しょう体(ミサイル)・艦艇・宇宙機器を擁する日本の防衛産業の中核です。防衛省の27年度概算要求は過去最大の8兆8,908億円(日本海事新聞9月2日付)で、中期的な仕事量の増加はほぼ既定路線。1Qの同セグメント受注高は1,209億円と前年同期(3,508億円)から減りましたが、会社はこれを「前年同期の大型受注のリバウンド」と説明しており、売上(2,860億円・10%増)と利益(324億円・13%増)は着実に伸びています(決算説明資料)。通期の防衛・宇宙の受注見通しは1兆4,000億円→1兆5,000億円に引き上げられ、前年度(1兆6,826億円)からは減るものの「豪州向けフリゲートを除いた受注は前年度対比で増加を見込む」としています(同)。決算説明会ではCFOが、防衛関連の受注はここ3年ほど1兆5,000億円程度で推移しており、その需要に対応できるよう「設備投資と生産能力の増強を進めている」と説明しました(質疑応答要旨)。

■ エネルギー──GTCCの次に「原子力ルネサンス」
1Qは原子力もGTCCと並んで売上・利益を大きく伸ばしました(説明資料より)。同社は軽水炉から原子燃料サイクル、新分野までを手掛ける国内原子力の中軸メーカーで、電力の脱炭素と安定供給の両立という文脈で、GTCCの「今の収益」と原子力の「これからの案件」が二段ロケットになり得る構成です(この段落の評価は筆者の見立てです)。

重工3社の最新の立ち位置を並べます。数値はすべてYahoo!ファイナンス(2026年9月11日終値時点)です。

指標三菱重工
(7011)
川崎重工
(7012)
IHI
(7013)
株価3,705円2,319円2,665円
時価総額約12.5兆円約2.0兆円約2.9兆円
予想PER32.76倍16.86倍16.43倍
PBR(実績)3.93倍2.19倍4.06倍
予想配当利回り0.78%1.72%0.86%
ROE(実績)12.22%13.68%28.39%
自己資本比率(実績)37.3%26.4%26.9%
最低購入代金約37.1万円約23.2万円約26.7万円

※IHIのROEには不動産譲渡益の押し上げが含まれる点に注意(当ブログ既報)。川崎重工の詳しい分析は川崎重工の銘柄ガイドをどうぞ。

三菱重工は規模で他2社の4〜6倍、PERも約2倍という「別格のプレミアム評価」です。市場はGTCC×防衛×原子力の成長ストーリーと14兆円の受注残に、それだけの値段を付けている。一方で自己資本比率は3社で最も厚く、財務の安定感は随一。「割安さで選ぶなら川重・IHI、事業の確実性と規模で選ぶなら三菱重工」という構図が、数字からも読み取れます(この整理は筆者の見立てです)。

※ここから先は、公開情報をもとにした筆者の個人的な意見・見立てです。投資判断はご自身の責任でお願いします。

三菱重工の投資ストーリーは「14兆円の受注残を、どれだけ利益率高く消化できるか」に尽きます。売上の2.6年分の仕事が確定しているため業績の可視性は極めて高く、DOE4%以上の配当方針と実質無借金の財務が下値の安心材料。GTCC・防衛・原子力という3テーマはいずれも数年単位で続く構造的な需要です。個人的なスタンスは「実力は本物。ただしPER約33倍は既に多くを織り込んでおり、新規に買うなら急落局面を待つ中立」。年初来で5,208円→3,404円→3,705円と大きな振れ幅があったように、期待が高い銘柄ほど調整も鋭くなります。四半期ごとの受注高と利益率のチェックが欠かせません。現行の「2024事業計画(FY2024〜2026)」は今期が最終年度で、会社は次期事業計画を策定中と説明しています(質疑応答要旨)。利益の積み上げ目標と、積み上がったキャッシュの使い道がどう示されるかが次の注目点です。

😟 個人的に注視しているリスク(筆者の意見)
  • 高評価の裏返し──PER約33倍・PBR約3.9倍は期待剥落に弱い。受注や利益率が計画を下回ると調整が大きくなりやすい
  • 大型案件の工程・採算リスク──工期の長い案件が多く、仕様変更や工程遅延が追加コストに直結する。逆に1Qのように大規模長期工事の売価確定で約150億円の利益が一度に出ることもあり、四半期の利益は振れやすい(質疑応答要旨)
  • 為替頼みの利益上乗せ──1Qの当期利益97%増には円安による為替差益が含まれ、1Qの売上平均レート157.2円は通期前提の150円より円安側。円高反転時は逆風に
  • 見通しに含まれない地政学リスク──会社は業績見通しに中東情勢の影響を含めていないと注記。エネルギー案件の多い同社には無視できない変数
  • 防衛受注の振れ──1Qの航空・防衛・宇宙の受注高は前年同期の大型受注の反動で大幅減。通期は上方修正済みだが、四半期ごとの数字は大型案件の有無で大きく振れる

Q. 三菱重工の株価は今いくら?
A. 2026年9月11日終値で3,705円です。2024年4月1日に1株→10株の株式分割を実施しているため、それ以前のチャートと比べる際は分割調整後の数値でご覧ください。

Q. 何株から・いくらから買える?
A. 単元は100株で、約37万円から購入できます(9月11日終値ベース)。証券会社によっては1株単位(約3,700円)から買える単元未満株サービスもあります。

Q. 配当はいくら・いつもらえる?
A. 2027年3月期の予想は年29円(中間14円・期末15円)で、100株なら年2,900円(税引前)です。基準日は9月末と3月末。会社はDOE4%以上を目安とする配当方針を掲げ、増配が続いています。

Q. 三菱重工は「造船の会社」?
A. ルーツは長崎の造船所ですが、現在の利益の柱は発電用ガスタービン(GTCC)や原子力を含むエナジー事業で、商船はプラント・インフラセグメントの一部です。ただし子会社の三菱造船が造船業再生基金(最大約400億円)の認定を受けるなど、造船分野の動きは再び活発になっています。

Q. 川崎重工・IHIとの違いは?
A. 三菱重工は時価総額約12.5兆円と他2社の4〜6倍の規模を持ち、GTCC・原子力・防衛の「国策インフラ」に強いのが特徴です。バイクという消費財を利益柱に持つ川崎重工、航空エンジンに強いIHIと、それぞれ個性が異なります。詳しくは第7章の比較表と川崎重工の銘柄ガイドをご覧ください。

Q. 三菱重工の株価はなぜ高い(上がった)?
A. 防衛費増額と、AI・データセンター向け電力需要によるガスタービン(GTCC)の受注急増が二大要因です。受注残は14兆円を超え、市場は将来の利益成長を織り込んでPER約33倍まで評価を引き上げています。その分、期待を下回ったときの調整リスクも大きい点には注意が必要です。

Q. NISAで買える?
A. 東証プライム上場の個別株なので、新NISAの成長投資枠で購入できます(つみたて投資枠は投資信託等が対象のため個別株は不可)。

  1. 三菱重工は「エネルギーと防衛の会社」──4セグメント中、エナジーが1Q利益の6割超。造船は一部門ながら再生基金400億円の認定で再注目
  2. 時価総額12.5兆円・PER約33倍の別格評価──株価3,705円は年初来高値から約29%下の調整局面(9月11日時点)
  3. 1Qは全セグメント増益・事業利益65%増──通期5,400億円計画へ進捗約30%、GTCCと原子力がけん引
  4. 受注残14.1兆円は売上約2.6年分──大型ガスタービンの契約残は80台(35GW)。純有利子負債はマイナス1.1兆円の実質無借金で財務も盤石
  5. 配当はDOE4%以上目安で20→23→25→29円と増配続く──2024年4月の1:10分割で買いやすさも改善
  6. スタンスは「実力本物・値段は高い」の中立──急落局面を待って拾いたい銘柄(筆者の意見)
💡 ぞうせんおじさんの一言

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本記事の出典:三菱重工業「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」・「2026年度第1四半期決算説明資料」・「2026年度第1四半期決算説明会 質疑応答要旨」(いずれも2026年8月4日発表・PDF原本を直接確認。セグメント情報・受注高・受注残高・財務データ・通期予想・大型ガスタービン台数・特殊要因・フリーキャッシュフロー見通しを含む)、「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年5月12日発表・EPS・配当性向)、「剰余金の配当に関するお知らせ」(2026年5月12日発表・DOE4%以上目安の記載を含む)、同社IRサイト「株主還元・配当」(2026年6月26日更新・累進配当の記載)、Yahoo!ファイナンス(証券コード照合・株価・時価総額・PBR・年初来高安・配当履歴、三菱重工7011/川崎重工7012/IHI7013、2026年9月11日終値・12日閲覧)、日本海事新聞 電子版(造船業再生基金第2弾の認定〔9月14日付〕、三菱重工グループの下関港用地取得〔9月7日付〕、防衛省27年度概算要求〔9月2日付〕)。PER・利回り・進捗率・受注残の年数換算・騰落率は上記数値からの当ブログの単純計算です。

⚠️ 注意点

本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。「アナリストの視点」の章は筆者の個人的な意見であり、将来の株価・業績を保証するものではありません。記載の数値は公表・閲覧時点のものです。投資の際は必ず最新の公式IR資料をご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。記載内容に基づいて被ったいかなるトラブル・損失についても、情報提供者は一切の責任を負いません。

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