「日本の造船会社って、実際どこが一番大きいの?」「平均年収はいくら?」「就活の難易度ランキングは?」「将来性ってある?」──。
造船業界に興味を持った就活生・転職希望者・取引先・投資家の方から、ぞうせんおじさんに最も多く寄せられる質問です。
本記事は2026年4月時点の最新情報をもとに、日本の主要造船会社TOP10を「売上・年収・就職偏差値・将来性」の4軸で完全比較した、業界の決定版ランキングです。
政府の「造船業再生ロードマップ」や今治×JMU連合の発足、三菱重工の豪州FFM契約など、業界の地殻変動が同時進行する2026年に、各社がどう位置付けられるのかを徹底解説します。
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※本記事は2026年4月時点の公開情報(各社IR・有価証券報告書・OpenWork・ワンキャリア・東洋経済四季報・業界動向サーチ等)に基づきます。年収・株価等の数値は公表時点のものであり最新値は各社公式サイトでご確認ください。
📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)
- 日本の造船会社「3つのカテゴリ分類」
- 売上ランキングTOP10(2025年3月期ベース)
- 平均年収ランキング
- 就職偏差値・難易度ランキング
- 将来性ランキング(2026〜2035年シナリオ)
- タイプ別おすすめ:あなたに向いている造船会社は?
- 業界全体の追い風と懸念事項
- まとめ:2026年は「造船業界に飛び込むベストタイミング」
日本の造船会社「3つのカテゴリ分類」
ランキングの前に、まず日本の造船会社は3つのカテゴリに分かれることを押さえておきましょう。同じ「造船会社」でも事業構造・年収水準・将来性が大きく異なります。
- 🟢 ① 重工業大手(造船は事業の一部)──三菱重工/川崎重工/IHI/三井E&S
- 🟢 ② 専業大手造船──今治造船/JMU(ジャパンマリンユナイテッド)
- 🟢 ③ 専業中堅造船・上場造船──名村造船所/内海造船/常石造船/佐世保重工業/旭洋造船 など
売上ランキングTOP10(2025年3月期ベース)
| 順位 | 会社名 | 連結売上高 | 注記 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱重工業 | 約5.0兆円 | 造船は事業の1セグメント/艦艇に強み |
| 2位 | 川崎重工業 | 約2.0兆円規模 | LNG船・潜水艦に強み |
| 3位 | IHI | 約1.6兆円規模 | JMU親会社の一角/航空エンジン主軸 |
| 4位 | 今治造船 | 約4,500億円規模 | 国内専業最大手/2026年1月JMU子会社化 |
| 5位 | JMU(ジャパンマリンユナイテッド) | 約3,100億円規模 | 2026年1月今治の連結子会社 |
| 6位 | 三井E&S | 3,151億円 | 2025年に造船完全撤退/港湾クレーン+舶用エンジンへ |
| 7位 | 名村造船所 | 1,592億円 | 大型バルカー強者/受注残3,940億円 |
| 8位 | 常石造船 | 非上場/推定2,500億円規模 | 2025年に三井E&S造船を承継 |
| 9位 | 大島造船所 | 2,037億円(2025/3期) | バルカー国内トップクラス/非上場 |
| 10位 | 内海造船 | 446億円 | 国内フェリー建造トップクラス |
規模では三菱重工が圧倒的1位ですが、これは航空・防衛・原動機・物流など造船以外の事業を多く抱える総合重工のため。「造船専業」で見れば今治造船×JMU連合(合計7,600億円規模)が国内最大になります。
平均年収ランキング
| 順位 | 会社名 | 平均年収 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱重工業 | 約965万円 | 有報ベース/重工業界TOP |
| 2位 | IHI | 約836万円 | JMU親会社の一角 |
| 3位 | 川崎重工業 | 約810万円 | 大手重工3社の一角 |
| 4位 | 住友重機械工業 | 約790万円 | 造船は撤退済み/参考値 |
| 5位 | 三井E&S | 約750万円 | 脱造船で利益体質改善中 |
| 6位 | 名村造船所 | 約650万円 | 専業造船としては高水準 |
| 7位 | 今治造船 | 約555万円 | OpenWorkベース/設計564万円・事務566万円 |
| 8位 | JMU(ジャパンマリンユナイテッド) | 約580〜620万円 | 非上場のため推定 |
| 9位 | 内海造船 | 約550万円 | 地方中堅造船としては平均的 |
| 10位 | 常石造船 | 非公表(推定550〜600万円) | 非上場/単体年収未公表 |
年収面では「重工業大手(三菱・IHI・川崎)の3強が圧倒的」。一方、専業造船(今治・JMU・内海・常石)は550〜600万円台の水準で、重工大手とは200〜400万円のギャップがあります。
──ただし、2026年以降は政府の造船業再生ロードマップ+人手不足の構造的課題から、専業造船の賃上げ圧力は確実に強まる見通しです。
就職偏差値・難易度ランキング
| 偏差値 | 会社名 | 難易度 |
|---|---|---|
| 65 | 三菱重工業 | S級/旧帝・早慶上位/理系院卒中心 |
| 62 | 川崎重工業 | A級/MARCH理系・旧帝院卒 |
| 60 | IHI | A級/理系院卒中心 |
| 57 | ジャパンマリンユナイテッド(JMU) | B級/専業造船最大手 |
| 56 | 三井E&S | B級/脱造船で再評価 |
| 54 | 今治造船 | B級/国内専業最大手 |
| 52 | 名村造船所 | C級/大型バルカー強者 |
| 50 | 常石造船・大島造船所 | C級/地方中堅専業 |
| 48 | 内海造船・佐世保重工業 ほか | C級/地域密着型 |
就職難易度は重工業大手3社(三菱・川崎・IHI)が圧倒的に高い水準です。
──ただし、専業造船は「内定取りやすさ」と「現場で活躍できる速さ」のバランスが優秀。大手重工で歯車になるより、専業造船で早く戦力化したい人にとっては有力な選択肢です。
将来性ランキング(2026〜2035年シナリオ)
- 🟠 三菱重工業 ⭐⭐⭐⭐⭐──艦艇輸出+次世代燃料船+GX投資の3点で本命中の本命
- 🟠 今治造船×JMU連合 ⭐⭐⭐⭐⭐──LNG船復活+世界4位の造船グループ
- 🟠 三井E&S ⭐⭐⭐⭐──脱造船で港湾クレーン+舶用エンジン集中、配当大幅増配
- 🟠 川崎重工業 ⭐⭐⭐⭐──潜水艦・LNG運搬船・水素船で独自ポジション
- 🟠 IHI ⭐⭐⭐⭐──JMU連結離脱後も舶用エンジン・N2O除去で存在感
- 🟠 名村造船所 ⭐⭐⭐⭐──次世代燃料バルカー、受注残3,940億円の安心感
- 🟠 常石造船 ⭐⭐⭐⭐──三井E&S造船承継で規模拡大、海外展開
- 🟠 大島造船所 ⭐⭐⭐⭐──バルカー国内トップクラス+香焼工場拡張
- 🟠 内海造船 ⭐⭐⭐──国内フェリーでニッチ強者、Q3利益サプライズ
- 🟠 旭洋造船 ⭐⭐⭐──73年ぶり捕鯨母船建造で独自ニッチ
将来性は「補助金採択企業+次世代燃料船対応企業」が圧倒的に有利です。三菱重工・今治×JMU・三井E&S・川崎重工・IHI・JEC・IHI原動機が政府の本命プレイヤーであり、官民1兆円超の投資の恩恵を最も享受します。
タイプ別おすすめ:あなたに向いている造船会社は?
- 年収・安定性最優先 → 三菱重工業/川崎重工業/IHI
- 造船一筋でやりたい → 今治造船/JMU/名村造船所
- 地方で腰を据えたい → 内海造船/常石造船/大島造船所/旭洋造船
- 艦艇・防衛で挑戦したい → 三菱重工業/川崎重工業/JMU
- 脱炭素・次世代燃料を担いたい → 三井E&S/JEC/IHI原動機/川崎重工
- 株式投資の対象として → 三菱重工/三井E&S/名村造船所/内海造船
「造船業界=1つのカタマリ」と捉えてしまいがちですが、実態は「重工大手」「専業大手」「地方中堅」「舶用工業」の4類型。自分の優先順位(年収/専門性/地域/挑戦領域)に合わせて選ぶのが正解です。
業界全体の追い風と懸念事項
- 🟠 政府の造船業再生ロードマップ──官民1兆円超の投資
- 🟠 GX経済移行債で1,200億円超の建造設備支援
- 🟠 今治×JMU連合発足で世界4位グループ誕生
- 🟠 三菱重工×豪州FFM契約で艦艇輸出のドアが開いた
- 🟠 アンモニア・水素・LNG燃料船の需要拡大
- 🔵 中国造船の世界シェア50%超──正面決戦では勝てない
- 🔵 韓国造船のLNG船独占──復活には10年単位
- 🔵 熟練工の高齢化・若手不足──業界最大級の構造課題
- 🔵 為替変動・鋼材価格の振れ──業績の不安定要因
- 🔵 中小造船・地方造船所への波及の薄さ──大手集中での地域格差
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まとめ:2026年は「造船業界に飛び込むベストタイミング」
- 日本造船は3カテゴリ(重工大手/専業大手/地方中堅)。年収・難易度・将来性が大きく異なるため、自分の優先順位で選ぶ。
- 売上・年収は重工3社(三菱・IHI・川崎)が圧倒的。一方、専業造船は内定難易度が低く、現場活躍が早い。
- 将来性は「補助金採択企業+次世代燃料船対応」が有利。三菱重工・今治×JMU・三井E&S・川崎重工・IHIが本命。
- 人手不足の構造課題で、専業造船の賃上げ圧力は確実に強まる。今のうちに飛び込めば、5〜10年後にコア人材になれる可能性大。
- 投資家視点でも「補助金採択銘柄+脱炭素対応企業」が中長期で再評価。銘柄選びは事業構造・受注残・配当方針を確認。
ぞうせんおじさんは、現場で多くの造船関係者と接する中で、「2026年は造船業界に関わる人すべてにチャンスが訪れる年」であることを肌で感じています。
過去30年の「衰退産業」イメージは、政府の本気の支援+脱炭素テーマ+艦艇輸出+大型再編の同時進行で完全に過去のものになります。
就活生・転職希望者・取引先・投資家──どの立場の方でも、今が動き出すタイミングです。本記事のランキングを参考に、自分に合った造船会社を見つけてみてください。
出典・関連記事
- 東洋経済 四季報オンライン「造船業界の企業ランキング」
- 業界動向サーチ「造船重機業界 売上高ランキング/平均年収ランキング」
- 就活の教科書「造船業界の就職偏差値ランキング」
- OpenWork/ワンキャリア/DIAMONDオンライン「重工メーカー業界研究・年収比較」
- 各社IR資料・有価証券報告書(2025年3月期)
- 関連記事:【2026年4月最新版】日本造船 補助金マップ完全解説
- 関連記事:【2026年4月最新版】日本造船 大復活ロードマップ完全解説
- 関連記事:【戦後初の艦艇輸出】三菱重工×豪州「もがみ型」11隻契約の全貌
- 関連記事:【株式投資】株式会社三井E&Sの銘柄まとめ
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- 関連記事:日本の造船業界 再編マップ完全ガイド
本記載内容は情報提供を目的としており、特定企業への投資勧誘・採用案内等を目的としたものではありません。年収・偏差値・売上等は公開情報・各種ランキング・推定値を含みます。最新情報は各社公式サイト・IR資料・OpenWork等でご確認ください。記載内容については細心の注意を払っていますが、記載内容の誤りや掲載情報に基づいて被ったいかなるトラブル、損失、損害について、情報提供者は一切の責任を負いません。
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