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日本の造船会社ランキング2026|売上・年収・将来性を最新決算で比較【再生基金の認定一覧つき】

造船トピックス
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「日本の造船会社って、実際どこが一番大きいの?」「平均年収はいくら?」「就活の難易度ランキングは?」「将来性ってある?」──。
造船業界に興味を持った就活生・転職希望者・取引先・投資家の方から、ぞうせんおじさんに最も多く寄せられる質問です。

本記事は2026年9月時点の最新情報をもとに、日本の主要造船会社TOP10を「売上・年収・就職偏差値・将来性」の4軸で完全比較した、業界の決定版ランキングです。
政府の「造船業再生ロードマップ」や今治×JMU連合の発足、三菱重工の豪州FFM契約など、業界の地殻変動が同時進行する2026年に、各社がどう位置付けられるのかを徹底解説します。

※本記事は公開情報(各社IR・有価証券報告書・OpenWork・ワンキャリア・東洋経済四季報等)に基づき、2026年9月に売上高・平均年収を最新の2026年3月期(住友重機械は2025年12月期、常石グループは2025年12月期)ベースへ更新し、造船業再生基金の認定状況(2026年9月)を追加しました。年収・株価等の数値は公表時点のものであり、最新値は各社公式サイトでご確認ください。

📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)

ランキングの前に、まず日本の造船会社は3つのカテゴリに分かれることを押さえておきましょう。同じ「造船会社」でも事業構造・年収水準・将来性が大きく異なります。

📊 3カテゴリの整理
  • 🟢 ① 重工業大手(造船は事業の一部)──三菱重工/川崎重工/IHI/三井E&S
  • 🟢 ② 専業大手造船──今治造船/JMU(ジャパンマリンユナイテッド)
  • 🟢 ③ 専業中堅造船・上場造船──名村造船所/内海造船/常石造船/佐世保重工業/旭洋造船 など
順位会社名連結売上高(最新期)注記
1位三菱重工業4兆9,741億円
(26年3月期)
造船は事業の1セグメント/艦艇に強み
2位川崎重工業2兆3,112億円
(26年3月期)
LNG船・潜水艦・液化水素運搬船に強み
3位IHI1兆6,434億円
(26年3月期)
JMUに20%出資/航空エンジン主軸
4位今治造船6,005億円
(26年3月期・過去最高)
国内専業最大手/非上場(報道値)/2026年1月JMU子会社化
5位JMU(ジャパンマリンユナイテッド)3,980億円
(26年3月期・前期比22%増)
今治造船が60%出資/非上場(報道値)
6位三井E&S3,532億円
(26年3月期)
2025年に造船完全撤退/港湾クレーン+舶用エンジンへ
7位常石グループ3,480億円
(25年12月期)
非上場/うち造船事業2,630億円(前年度比4.2%減)
8位大島造船所2,165億円
(26年3月期)
バルカー国内トップクラス/非上場(官報決算公告)/純利益283億円で2年連続の過去最高
9位名村造船所1,590億円
(26年3月期)
大型バルカー強者/受注残4,776.6億円・51隻(26年6月末)
10位内海造船470億円
(26年3月期)
フェリー・RORO船・輸送艦

規模では三菱重工が圧倒的1位ですが、これはエネルギー・航空・防衛など造船以外の事業を多く抱える総合重工のため。「造船専業」で見れば今治造船×JMU連合(26年3月期で6,005億円+3,980億円=約1兆円規模・当ブログ計算)が国内最大になります。

※上場企業は各社決算(IR BANKで年度別に照合)、今治造船・JMUは日本経済新聞・海事プレスの報道、常石グループは同社の2025年度連結業績報告に基づきます。非上場企業は決算期・開示範囲が異なるため、順位は目安としてご覧ください。

順位会社名平均年収
(26年3月期 有報)
前期(25年3月期)
1位三菱重工業1,072万円1,017万円
2位IHI1,000万円813万円
3位川崎重工業910万円792万円
4位住友重機械工業857万円(25年12月期・造船は撤退済みの参考値)
5位三井E&S802万円703万円
6位名村造船所690万円657万円
7位内海造船685万円586万円
─今治造船・JMU・常石造船・大島造船所非公表非上場のため有価証券報告書による開示なし

年収面では「重工業大手(三菱・IHI・川崎)の3強が圧倒的」。上場している専業造船(名村・内海)は690万円前後で、重工大手とは約220〜390万円の差があります(当ブログ計算)。
注目は全社が前期から賃上げしていること。特にIHI(813万→1,000万円)と川崎重工(792万→910万円)は1年で100万円以上上がり、内海造船も586万→685万円と大幅に上昇しました。人手不足の構造的課題を背景に、業界全体で賃上げ圧力が強まっていることが数字にも表れています。

偏差値会社名難易度
65三菱重工業S級/旧帝・早慶上位/理系院卒中心
62川崎重工業A級/MARCH理系・旧帝院卒
60IHIA級/理系院卒中心
57ジャパンマリンユナイテッド(JMU)B級/専業造船最大手
56三井E&SB級/脱造船で再評価
54今治造船B級/国内専業最大手
52名村造船所C級/大型バルカー強者
50常石造船・大島造船所C級/地方中堅専業
48内海造船・佐世保重工業 ほかC級/地域密着型

就職難易度は重工業大手3社(三菱・川崎・IHI)が圧倒的に高い水準です。
──ただし、専業造船は「内定取りやすさ」と「現場で活躍できる速さ」のバランスが優秀。大手重工で歯車になるより、専業造船で早く戦力化したい人にとっては有力な選択肢です。

⭐ 将来性ランキング(5段階評価)
  • 🟠 三菱重工業 ⭐⭐⭐⭐⭐──艦艇輸出+次世代燃料船+GX投資の3点で本命中の本命。造船子会社の三菱造船は再生基金で最大約400億円の認定
  • 🟠 今治造船×JMU連合 ⭐⭐⭐⭐⭐──LNG船復活+世界4位の造船グループ。再生基金で今治グループ最大約1,138億円・JMUグループ約494億円の認定
  • 🟠 三井E&S ⭐⭐⭐⭐──脱造船で港湾クレーン+舶用エンジンに集中。2026年3月期は営業利益376億円(前期231億円)、年間配当57円(前期20円)と大幅増配(IR BANK掲載の決算データ)
  • 🟠 川崎重工業 ⭐⭐⭐⭐──潜水艦・LNG運搬船・水素船で独自ポジション。世界最大の液化水素運搬船を建造、再生基金で最大約156億円の認定
  • 🟠 IHI ⭐⭐⭐⭐──JMUへの20%出資を継続しつつ、舶用エンジン・N2O除去で存在感
  • 🟠 名村造船所 ⭐⭐⭐⭐──次世代燃料バルカー、受注残4,776.6億円(26年6月末)の安心感。再生基金で名村・函館どつく最大約499億円の認定
  • 🟠 常石造船 ⭐⭐⭐⭐──三井E&S造船承継で規模拡大、海外展開
  • 🟠 大島造船所 ⭐⭐⭐⭐──バルカー国内トップクラス+香焼工場拡張。再生基金で最大約61億円の認定
  • 🟠 内海造船 ⭐⭐⭐──国内フェリーと自衛隊向け輸送艦でニッチ強者。再生基金で最大約43億円の認定
  • 🟠 旭洋造船 ⭐⭐⭐──73年ぶり捕鯨母船建造で独自ニッチ

将来性は「補助金採択企業+次世代燃料船対応企業」が圧倒的に有利です。三菱重工・今治×JMU・三井E&S・川崎重工・IHI・JEC・IHI原動機が政府の本命プレイヤーであり、官民1兆円超の投資の恩恵を最も享受します。

■ 2026年9月:造船業再生基金の認定一覧(最大助成額)
10年間で総額3,500億円規模の「造船業再生基金」は、9月4日と11日に計8件の供給確保計画を認定しました。8件合計で総額9,000億円規模の官民投資となり、基金からは最大で約3,110億円を支援します(日本海事新聞9月7日・14日付)。

認定グループ最大助成額
9月4日今治造船・多度津造船・スチールハブ約1,138億円
9月4日名村造船所・函館どつく約499億円
9月4日JMU・JMUアムテック・有明スチールセンター約494億円
9月11日三菱造船約400億円
9月11日新来島どっくグループ4社約320億円
9月11日川崎重工業約156億円
9月11日大島造船所約61億円
9月11日内海造船約43億円

ランキング上位の造船会社のほとんどが認定を受けており、「国の支援を受けて設備を増強する会社」がそのまま将来性の高い会社と言える状況です。認定の経緯は9月第2週の必修ニュース、計画全体の狙いは建造能力2倍計画の深読み解説で詳しく解説しています。

🎯 タイプ別おすすめマップ
  • 年収・安定性最優先 → 三菱重工業/川崎重工業/IHI
  • 造船一筋でやりたい → 今治造船/JMU/名村造船所
  • 地方で腰を据えたい → 内海造船/常石造船/大島造船所/旭洋造船
  • 艦艇・防衛で挑戦したい → 三菱重工業/川崎重工業/JMU
  • 脱炭素・次世代燃料を担いたい → 三井E&S/JEC/IHI原動機/川崎重工
  • 株式投資の対象として → 三菱重工/川崎重工/名村造船所/ジャパンエンジン(各社の銘柄ガイドへ)

「造船業界=1つのカタマリ」と捉えてしまいがちですが、実態は「重工大手」「専業大手」「地方中堅」「舶用工業」の4類型。自分の優先順位(年収/専門性/地域/挑戦領域)に合わせて選ぶのが正解です。

😊 追い風(2026〜2035年)
  • 🟠 政府の造船業再生ロードマップ──官民1兆円超の投資
  • 🟠 GX経済移行債で1,200億円超の建造設備支援
  • 🟠 今治×JMU連合発足で世界4位グループ誕生
  • 🟠 三菱重工×豪州FFM契約で艦艇輸出のドアが開いた
  • 🟠 アンモニア・水素・LNG燃料船の需要拡大
😟 懸念事項
  • 🔵 中国造船の世界シェア50%超──正面決戦では勝てない
  • 🔵 韓国造船のLNG船独占──復活には10年単位
  • 🔵 熟練工の高齢化・若手不足──業界最大級の構造課題
  • 🔵 為替変動・鋼材価格の振れ──業績の不安定要因
  • 🔵 中小造船・地方造船所への波及の薄さ──大手集中での地域格差

  1. 日本造船は3カテゴリ(重工大手/専業大手/地方中堅)。年収・難易度・将来性が大きく異なるため、自分の優先順位で選ぶ。
  2. 売上・年収は重工3社(三菱・IHI・川崎)が圧倒的。一方、専業造船は内定難易度が低く、現場活躍が早い。
  3. 将来性は「補助金採択企業+次世代燃料船対応」が有利。三菱重工・今治×JMU・三井E&S・川崎重工・IHIが本命。
  4. 人手不足の構造課題で、専業造船の賃上げ圧力は確実に強まる。今のうちに飛び込めば、5〜10年後にコア人材になれる可能性大。
  5. 投資家視点でも「補助金採択銘柄+脱炭素対応企業」が中長期で再評価。銘柄選びは事業構造・受注残・配当方針を確認。

ぞうせんおじさんは、現場で多くの造船関係者と接する中で、「2026年は造船業界に関わる人すべてにチャンスが訪れる年」であることを肌で感じています。
過去30年の「衰退産業」イメージは、政府の本気の支援+脱炭素テーマ+艦艇輸出+大型再編の同時進行で完全に過去のものになります。
就活生・転職希望者・取引先・投資家──どの立場の方でも、今が動き出すタイミングです。本記事のランキングを参考に、自分に合った造船会社を見つけてみてください。

💼 ぞうせんおじさんの一言

造船・鉄鋼業界は技術力が高く、腰を据えて働ける企業が多い一方、業界研究や自分に合う社風の見極めが転職・就職成功のカギになります。新卒・若手なら就活クチコミと選考体験が豊富なワンキャリア、大学院生(修士・博士)・理系学生なら院生特化のスカウト・就職相談サービスアカリク、社会人の転職なら専門のキャリアアドバイザーに相談できるユメキャリ転職のようなサービスを併用すると、ミスマッチを避けやすくなります。気になる方は一度登録・相談してみるのも選択肢の一つです。


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⚠️ 注意点

本記載内容は情報提供を目的としており、特定企業への投資勧誘・採用案内等を目的としたものではありません。年収・偏差値・売上等は公開情報・各種ランキング・推定値を含みます。最新情報は各社公式サイト・IR資料・OpenWork等でご確認ください。記載内容については細心の注意を払っていますが、記載内容の誤りや掲載情報に基づいて被ったいかなるトラブル、損失、損害について、情報提供者は一切の責任を負いません。

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