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内海造船㈱を買ってみる?!

決算・銘柄まとめ

ぞうせんおじさんは将来のため?にボチボチですが投資をしています。
主にインデックス投資でS&P500をコツコツ買いつつ、たまーに起こる暴落時に高配当銘柄を仕込むのが基本スタイル。
※Xではチャートの形に妖艶な魅力を感じたフォトシンス(4379)を応援しています(*^^*)

仕事の関係で造船関連企業に関わる機会が多く、リアルタイムな生情報が入ってくるものの、造船企業に投資をしようと思ったことは一度もありませんでした。市況や為替で外部環境に振り回されすぎる業界で、安定とは縁遠い印象だったので・・・。
そんな中、内海造船㈱が投資対象になり得るのか、2026年4月時点(2026年3月期Q3まで判明)の最新データで再確認してみました。

※本記事は2026年4月時点の公開情報(2025年3月期決算短信/2026年3月期Q3決算短信/株探・Yahoo!ファイナンス等)に基づきます。株価は変動するため最新値はYahoo!ファイナンス等でご確認ください。

銘柄名 内海造船 銘柄コード 7018
業種 輸送用機器 市場 東証スタンダード サイズ 小型株
2026年3月期 配当予想
1株 40円(配当性向13.6%)

📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)

🏭 何の会社?
  • 1940年創業の老舗造船会社(広島県尾道市)
  • ✅ 瀬戸田・因島の2工場体制で新造船と修繕の両方に対応
  • ✅ 国内フェリー建造で国内トップクラスのシェア
  • ✅ 省エネ装置「ステップ(STP)」を独自開発し特許取得
  • ✅ 内航船省エネ格付けで18隻が最高評価「5つ星」
◯ ディフェンシブ銘柄 ✓ 景気敏感株(造船市況・為替に連動)

2025年3月期実績(着地)

項目2024年3月期2025年3月期前期比
売上高463億83百万円446億48百万円▲3.7%
営業利益31億80百万円(推計)14億15百万円▲55.5%
受注残高966億44百万円1,004億97百万円+4.0%

2025年3月期は、新造船の売上対象隻数の減少と改修船の反動減で減収減益で着地。営業利益が半減した点は重い数字です。
ただし受注残高は1,004億円と過去最高水準を更新しており、「目先の利益は落ちたが、今後数年の仕事量は厚く確保した」という構図です。

2026年3月期:会社予想は減益でも、Q3進捗は大幅増益

会社が出している2026年3月期通期予想は、売上455億円(+1.9%)・営業利益7億円(▲50.5%)・経常6億円(▲49.1%)・純利益5億円(▲50.9%)と更なる減益見通しでした。
ところが──実際のQ3(2025年4月〜12月)累計は、

📈 Q3累計の進捗(前年同期比)
  • 売上 329.94億円(▲5.2%)
  • 営業利益 23.07億円(+92.2%)
  • 経常利益 22.64億円(+126.2%)

既にQ3時点で通期予想(営業7億)の3倍超を稼ぎ切っている状態。会社予想は明らかに保守的で、今後の通期上方修正が出る可能性は十分に意識しておきたいところです。
「上方修正系のサプライズに乗りたい個人投資家」にとっては、注目度の上がる局面と言えそうです。

PBR(2025/3)
約0.98
自己資本比率
22.2%
配当(2026予想)
40

配当:100円(2024)→40円(2025減配)→40円維持(2026予想)

2024年実績100円から2025年は40円へ大幅減配。2026年3月期も40円維持の予想で、配当性向は13.6%と保守的水準です。
業績影響への警戒と内部留保の積み増しを優先する経営判断であり、「安定的な高配当銘柄」とは言いづらいのは引き続き同じです。
※配当性向=配当金支払総額÷当期純利益×100

EPS(1株当たり純利益)の振れ幅が大きい

2025年3月期の予想EPSが472円水準だったのに対し、2026年3月期予想EPSは大幅減(純利益5億円ベース)。単年のEPSで会社価値を測るのは無理な業界特性が引き続き強く出ています。
※EPS=当期純利益÷発行済株式総数

PER/PBR/自己資本比率の見方

  • PER(会社予想ベース):通期予想が保守的すぎるため数値の意味が薄い。Q3進捗ベースで再計算すると割安感が出る局面。
  • PBR:おおむね1倍前後で推移(2025/3時点で約0.98倍)。資産価値ベースでは中立〜やや割安。
  • 自己資本比率:22.2%前後(2025/3)と造船業としては平均的だが高くはない。長期借入と運転資金需要を考えると、金利上昇局面では利益圧迫要因に。

※指標解説
PER:株価収益率=株価÷EPS
PBR:株価純資産倍率=株価÷BPS(1株あたり純資産)
自己資本比率:総資本のうち純資産の占める割合

😊 魅力ポイント
  • 🟠 受注残高1,004億円(過去最高水準)──年間売上の2倍以上の仕事量を確保
  • 🟠 2026年3月期Q3で営業+92%・経常+126%──通期予想を大幅に上回る進捗
  • 🟠 国内フェリー建造で国内トップクラスのシェア──価格競争に巻き込まれにくいニッチ強者
  • 🟠 業界全体の追い風(今治×JMU子会社化/三菱重工の豪州FFM契約)に間接的に乗れる立ち位置
😟 懸念事項
  • 🔵 業績の振れ幅が大きい──2024年に営業利益31億→2025年14億→2026年予想7億と毎年大きく動く
  • 🔵 配当が安定しない──100円→40円→40円。配当目当ての投資には向きにくい
  • 🔵 為替リスク──130円より円高に振れると業績インパクトが大きい
  • 🔵 人手不足の構造問題──業界全体の課題。受注は積めても造れないジレンマ

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感想(69件)

  1. 「保守予想に対する上方修正サプライズ」が見える局面
    会社予想7億に対してQ3で23億稼いでおり、通期上方修正の蓋然性は高め。短〜中期の値幅取り目線では面白いタイミングです。
  2. 配当・安定性は依然として弱い
    配当性向13.6%・配当40円維持と、長期保有・配当目的の投資家には向きません。
  3. 「業界の構造変化」に乗りやすいかは別問題
    今治×JMU・三菱重工豪州FFMといった再編・艦艇トレンドの恩恵は、内海造船の事業構造(フェリー・内航中心)には直接効きにくい。

結論として、「単年の決算サプライズに賭ける投機目線なら面白い/長期保有・配当目当てには不向き」という、前回記事と同じスタンスを維持します。
とはいえQ3の数字を見ると市場の評価が動く可能性はあるため、監視銘柄として通期決算(2026年5月予定)の発表は要チェックです。
これからも乱高下する株価を、対岸から眺め続けることになりそうです・・・(゜-゜)

中韓の造船企業と戦うには日本国内の造船企業同士で消耗している場合ではありません。今治造船×JMU連合のような「オールジャパン体制」が当たり前になり、内海造船のようなニッチ強者にも光が当たる日を夢見て、これからも造船会社を訪れたいと思います。

💡 ぞうせんおじさんの一言

こうした銘柄をチェックする際、ぞうせんおじさんは手数料を抑えて少額からコツコツ買い増せる証券口座を選ぶようにしています。1日の約定代金合計50万円以下なら買付手数料が無料の松井証券は、銘柄分析を読みながら少しずつ仕込んでいきたい個人投資家には便利な選択肢の一つです。気になる方は口座開設しておくと、買いたいタイミングを逃しません。

⚠️ 注意点

本記載内容は情報提供を目的としており、売買を推奨したものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資判断は各個人の判断・責任でお願いいたします。記載内容については細心の注意を払っていますが、記載内容の誤りや掲載情報に基づいて被ったいかなるトラブル、損失、損害について、情報提供者は一切の責任を負いません。

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