ぞうせんおじさんは将来のため?にボチボチですが投資をしています。
とはいえ、有名投資家のテスタさんのようにスキャやデイトレをするわけではなく、主にインデックス投資でS&P500をコツコツ買っています。
たまーに起こる暴落時に高配当銘柄を買ったりしていますが・・・・
※Xではチャートの形に妖艶な魅力を感じたフォトシンス(4379)を応援しています(*^^*)
仕事の関係で造船関連企業に関わる機会が多く、リアルタイムな生情報が入ってくるのですが、造船企業に投資をしようと思ったことは一度もありませんでした。
というのも、関われば関わるほど市況や為替といった外部環境に左右される部分が大きすぎて、おじさんの求める安定とは縁遠い業界な気がしていまして・・・
なので数年前の造船バブル時も、その前からめちゃくちゃ仕事が増えてて円安で業績もうなぎ登りなことは知っていましたが、最低単元すら買っていませんでした。
だから小金持ちにすらなれないのでしょう・・・・・_| ̄|○
そんなことはさておき、せっかくなので㈱名村造船所はおじさんにとって投資対象になるのかを再確認するべく、情報を整理してみました。
それでは、どうぞ!!
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〜 銘 柄 の 基 本 情 報 〜
会社名:株式会社名村造船所
銘柄コード:7014
業種:輸送用機器
市場:スタンダード
株価:1752円(25/04/24)
配当利回り:2.0%(25/03/24)
どんな会社?
・100年以上の歴史を持ち、竣工量も国内トップクラス
・伊万里事業所は約70万㎡という広大な敷地と最新の設備で高効率な建造を行っている
・パナマックスバルクやVLCC(超大型油送船)など幅広い船種を扱い、高品質な船舶を提供
・次世代船舶の開発に積極的に取組み、低炭素社会の実現に貢献
・造船のみならず、橋梁や港湾構造物などのインフラ製造など幅広い分野で活躍
〜 各 種 指 標 〜
株価 (グラフ出典:Yahoo!ファイナンス)

時価総額:1,215億円
造船業界が盛り上がってきているという噂(雰囲気)が決算短信等の数値でも明らかになり株価が暴騰!一気に造船バブル相場入りしました。
配当額と配当性向
コロナ禍では配当を0にしていましたが2023年から復活!
徐々に配当額も増えてはいますが、常に減配の可能性があると認識する必要がありそうです。
直近は数年先までの仕事量を確保しているようですので、為替が極端に円高にでもならなければ大丈夫か・・・・
中の人たちと話をすると、140円よりも円高になると心がざわつくようで、130円よりも円高になると業績への影響も小さくないとか・・・・
それでもコロナ前よりはありがたい数字なのでしょうが。。。
為替動向は要チェックですね(゜-゜)
※配当性向
企業の純利益から配当金をどれくらい支払っているかという割合を示した数値。
配当性向の数値が高いほど、株主への利益還元率が高い企業ということになります。
「配当性向が高い=配当金が多い」という意味ではないので注意。
配当性向(%)=配当金支払総額÷当期純利益×100
EPS (1株当たり純利益)
EPSも直近は改善傾向ですが、外部要因の影響が大きすぎて怖いですね。
2025年の予想EPSは317円
EPS:(Earnings Per Share)1株当たり純利益
企業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを評価するために用いられ、EPSの値が高い企業ほど収益性が高いということ。
EPS=当期純利益÷発行済株式総数
売上高と営業利益率
・ポジティブ
2023年以降の業績急回復と営業利益率の大幅改善
2023年3月期から営業利益率がプラスに転じ、2024年3月期には12%台まで上昇しています。これは、長年苦しんできた赤字体質からついに脱却し、事業の採算性が大きく改善したことを意味しています。特に24年3月期の営業利益率は造船業界の中でも高水準であり、経営リソースの選択と集中やコスト構造の抜本的な見直しが功を奏したと言えそうです。
黒字転換による財務基盤の強化
長期赤字からの黒字転換は資本の毀損リスクや財務悪化に歯止めをかけ、今後の投資や成長戦略の策定に大きく寄与します。特に2023年以降は営業利益の回復により自己資本比率やキャッシュフローの改善も期待でき、信用力向上や資金調達の面でもプラス材料となっています。
外部環境の好転を的確に活かした経営
造船市況の回復や為替動向、船価の上昇といった外部要因を受注増や利益率改善にしっかりと結びつけています。受注残高の増加や新規案件の獲得にも繋がり、経営の柔軟性と市場対応力の高さが表れています。
・ネガティブ
長期にわたる営業赤字と収益力低下
2017年から2022年まで6期連続で営業赤字が続いたことは、構造的な収益力の弱さや、経営戦略の脆さを表しています。この期間はグローバルな造船不況や過当競争の影響も大きかったものの、他社と比べても回復が遅れた点は経営課題と言えそうです。
営業利益率の大幅マイナスとコスト管理の課題
2018年・2020年の営業利益率が-14%台まで悪化したことから、受注案件の採算管理やコスト管理に重大な問題があった可能性があります。特に大型案件の損失や予算超過、資材価格の高騰などに対応しきれなかったことが赤字幅拡大の要因と考えられます。
市況・為替など外部環境への依存度の高さ
直近の回復は市況や為替(円安)など外部要因による部分が大きく、これらが逆風に転じた場合は再び業績悪化リスクが高まります。自社の競争力強化や収益源多様化など、構造的な強化策が今後も求められます。
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PER(会社予想):5.5倍
懸念事項
名村造船所の低PERは一見割安に見えます。
しかし、「成長率の鈍化」「市況・為替など外部要因への依存」「収益構造や競争力の課題」といった複数のリスク要因が背景にあり、今後の安定的な収益成長への懸念が市場に織り込まれていると想像されます。
PER:Price Earnings Ratio(株価収益率)
PER=株価÷EPS (6,040÷472)※25/03/24
PBR(実績):1.2倍
懸念事項
造船業界は中国・韓国勢との国際競争が激しく、コスト競争力や受注環境の変化による業績悪化リスクが常に存在しています。よって、足元の高いROEや利益水準が一過性に終わる可能性があり、投資家が持続的な成長性に慎重な見方をしていると想定されます。
PBR:Price Bookーvalue Ratio(株価純資産倍率)
現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安かを判断する指標です。低いほうが割安。
PBR=株価÷BPS(1株あたり純資産)
自己資本比率(実績)50.7%
懸念事項
造船業は各案件の工事期間が長く運転資金の負担が大きいのに、最終的な入金のタイミングは遅いという特性があり資金繰りが悪化しやすいです。また、今後の環境対応船の建造や各工場のスマートファクトリー化、老朽設備の更新などで長期的な資金需要が増す見込みであり、自己資本比率が一時的に低下するリスクがあります。業績悪化や大型投資が重なった場合、安定的な財務基盤維持が難しくなる可能性も十分に考えられます。
自己資本比率:総資本のうち純資産の占める割合
〜 総 合 的 な 感 想 〜
回復局面にあるバリュー株と捉えることができなくもないか・・・?(笑)
現状の業績・財務指標からは一定の投資妙味が感じられるものの、外部環境への依存度や業界構造的なリスクを念頭に慎重な判断が必要そうです。造船業界は少なくとも2030年ころまでは仕事量に困らず安泰とも聞きますし・・・
今後の受注動向や経営改革の進展を注視しつつ、「再起するニッポンの産業株」として個人的な監視銘柄入りさせましょうか( *´艸`)
注意:本記載内容は情報提供を目的としており、売買を推奨したものではありません。
いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資判断は各個人の判断・責任でお願いいたします。記載内容については細心の注意を払っていますが、記載内容の誤りや掲載情報に基づいて被ったいかなるトラブル、損失、損害について、情報提供者は一切の責任を負いません。
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