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FP2級の視点で見る造船株投資の注意点|独学一発合格の元機械メーカー営業が実践する「お金の分け方」と景気の波との付き合い方

おじさんの自己啓発
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「FP2級って、実際の投資に役立つの?」「造船株のように値動きの大きい株は、どう付き合えばいいんだろう」──。お金の勉強と株式投資の両方が気になっている会社員の方は、多いのではないでしょうか。

本記事は、元機械メーカー営業のぞうせんおじさんが、FP3級・2級に独学で一発合格した体験と、2026年11月時点の公開情報(日本FP協会・金融庁・国税庁、内海造船の決算短信)をもとに、「FP2級の知識で造船株とどう付き合うか」をまとめました。分野別の点数も公開しています。

※本記事の試験制度は日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」(2026年7月1日版)、NISA・税金は金融庁・国税庁・日本証券業協会の公式サイト(2026年11月閲覧)、決算数値は内海造船の各期の決算短信(2022年5月〜2026年5月発表)に基づきます。受験体験と投資の考え方は筆者個人のもので、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。

📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)

ぞうせんおじさんは、2019年1月にFP3級、同じ年の10月にFP2級に合格しました。受験したのはどちらも日本FP協会の試験で、実技は資産設計提案業務です。3級・2級とも一発合格でした。

📊 ぞうせんおじさんのFP受験記録(日本FP協会)
項目FP3級(2019年1月合格)FP2級(2019年10月合格)
学科(60点満点)55点49点
実技・資産設計提案業務(100点満点)90点86点
 ライフプランニングと資金計画9点7点
 リスク管理7点10点
 金融資産運用10点7点
 タックスプランニング10点9点
 不動産10点7点
 相続・事業承継9点9点

※分野別の点数は学科試験の内訳(各分野10点満点)。

日本FP協会の試験要綱(2026年7月1日版)によると、2級の合格基準は学科が60点満点で36点以上、実技(資産設計提案業務)が100点満点で60点以上。3級も学科は36点以上(60点満点)、実技は60点以上(100点満点)です。また、2級を受けるには、3級の合格などの受検資格が必要です。ぞうせんおじさんは3級に合格してから2級に進みました。

なお、ぞうせんおじさんが受けたのは紙の試験の時代です。現在の2級・3級は、原則として全国のテストセンターでパソコンを使って受けるCBT方式で行われています(同要綱)。

FPの勉強を始めたのは、社会人になって自由に使えるお金が増えたからです。お金の基礎知識は身につけておくべきだと考えました。正直に言うと、税金や保険の正しい知識がなければ、カモられて貧乏になる気がしたのです。

3級のあとすぐ2級まで進んだのは、勉強がとても楽しかったから。年金、保険、税金、不動産、相続と、どの分野ももっとしっかり学びたいと思いました。

当時は機械メーカーの営業でしたが、FPの知識が業務に直接生きることはほとんどありませんでした。それでも、年配の方が多い職場だったので、自然と税金や保険、年金の話になります。そんなとき、話にしっかり入れるようになりました。少数ですが具体的な相談を受けて制度を説明したこともあり、良い人間関係を築くきっかけになりました。

教材はTAC出版のFP用テキストと過去問です。使ったテキストはイラストが多く、とても分かりやすくて勉強しやすいものでした。

📊 FPの勉強スタイル
  • 平日:毎日最低1時間
  • 土日:3時間
  • 心がけ:必ず毎日取り組む
  • 教材:TAC出版のFP用テキスト+過去問(講座は使っていません)
  • 直前期:ひたすら過去問を解く
📚 ぞうせんおじさんが使った教材

FPは、ぞうせんおじさんがTAC出版のテキストで合格した資格です。イラストが多く、とても分かりやすくて勉強しやすいテキストでした。テキストや過去問題集を探すなら、資格の本を扱うTAC出版をチェックしてみてください。

6分野のうち、少し難しいと感じたのは不動産です。苦手とまでは思いませんでしたが、不動産の専門用語の部分はよく分かりませんでした。「不動産ももっとしっかり知りたい」と思ったことが、のちの宅建試験の合格につながっています。

FP2級を取って一番変わったのは、自分のお金の管理です。まず、保険について知らなければ損をしていた場面を避けられました。不要な保険を解約し、今は資産管理を適正にできていると思います。

もう一つが、お金をはっきり分けて管理するようになったことです。

📊 ぞうせんおじさんのお金の分け方
  • 生活用の資金──日々の暮らしに使うお金。投資には回さない
  • 株式投資の資金──長期で持つ前提の株に使うお金
  • 暴落時に買い増す用の資金──相場が大きく下がったときのために取っておくお金

投資の勉強自体はFPより前からしていましたが、もっと根っこから理解すべきだと思い、FPや簿記を学びました。お金を役割ごとに分けておけば、株価が下がっても生活費に手をつける必要はありません。

造船・鉄鋼は、景気の波が大きい業界です。実際にどれくらい波があるのか、上場している造船会社の内海造船(7018)の決算短信で、6年分の利益と配当を並べてみます。

📊 内海造船の6年間(決算期は各年3月)
決算期当期純利益(連結)前期比1株配当(年間)
2021年3月期9.71億円の赤字-0円
2022年3月期1.43億円黒字転換20円
2023年3月期7.37億円414.9%増40円
2024年3月期22.61億円206.6%増100円
2025年3月期10.17億円55.0%減40円
2026年3月期22.99億円125.9%増100円
2027年3月期(会社予想)10億円56.5%減40円(予想)

※出典:内海造船 各期の決算短信〔日本基準〕(連結)(2022年5月〜2026年5月発表)。当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。2027年3月期の予想は2026年5月12日発表(同年8月6日発表の第1四半期決算短信でも修正なし)。この間、発行済株式数(225万3,000株)に変化はありません。

この表、なかなか面白い動きをしています。赤字・無配の年から5年で利益は20億円を超えましたが、まっすぐ伸びたわけではありません。2025年3月期は55.0%の減益で配当は100円→40円、翌年は125.9%の増益で配当は40円→100円に戻りました。会社は2027年3月期の予想を、純利益10億円・配当40円としています。

つまり、同じ会社の配当が、1年ごとに100円と40円を行き来しているのです。FPの勉強で学ぶとおり、配当は会社の業績しだいで増えたり減ったりします。「配当がいいから」というだけで飛びつくと、翌年に配当が半分以下になることもある──造船株はその典型例です。

内海造船の会社予想が控えめに出るクセや、受注残・事業の中身は内海造船(7018)の銘柄ガイドでくわしく解説しています。造船会社の決算がなぜブレやすいのかは、1本目の記事「簿記2級で読み解く造船会社の決算書」で、受注残やお金の回収のズレから説明しました。

では、こうした波の大きい株と、ぞうせんおじさんはどう付き合っているのか。FPで学んだ考え方をもとに、実際に気をつけていることを3つ紹介します(あくまで筆者個人のやり方です)。

注意点①:ポートフォリオを極端に偏らせない

一番意識しているのは、持っている株のバランスが極端に偏らないようにすることです。いろいろな業界に、まんべんなくお金を分けるイメージです。造船・鉄鋼のような景気の波が大きい業界の株は、ポートフォリオの中では比較的少なめの比率にしています。

注意点②:景気の波に合わせて売り買いしない

ぞうせんおじさんは長期投資が前提なので、景気の波に応じて売買することは基本的にありません。そのうえで、前の項目のとおり、ポートフォリオの中での比率は比較的少なめにしています。

注意点③:生活資金・投資資金・暴落時の資金を分ける

第4章で紹介した「お金の色分け」です。生活用の資金と株式投資の資金をはっきり分け、さらに暴落時に買い増す用の資金も別に持っておく。こうしておけば、株価が大きく下がる局面があっても、生活費に手をつけずに済みます。

😟 造船株を持つ前に押さえたいリスク
  • 赤字・無配の年がある(内海造船は2021年3月期に赤字・無配)
  • 利益が1年で半分以下になる年がある(内海造船の2025年3月期は55.0%減益)
  • 配当は業績しだいで大きく変わる(内海造船は100円→40円→100円)

ぞうせんおじさんはNISAを使っています(iDeCoは使っていません)。ここではFPで学ぶ範囲の基本と、個別株をNISAで持つときに見落としやすい点をまとめます。

📊 2024年からのNISAの基本(金融庁)
  • 年間投資枠:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円(合計360万円)
  • 非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 非課税保有期間:無期限
  • 非課税になるもの:運用益(売却益・配当/分配金)

※上場株式(個別株)は「成長投資枠」で購入できます。「つみたて投資枠」の対象は一定の投資信託です(日本証券業協会)。

NISAでなく通常の口座で上場株式の配当を受け取ると、国税庁によれば2026年時点では所得税・復興特別所得税15.315%と住民税5%が源泉徴収されます(2027年1月以後は税率の内訳が変わる予定です)。NISAなら、この配当が非課税になります。

ただし、落とし穴があります。金融庁の資料によると、NISA口座で買った株の配当金を非課税にするには、受け取り方法を「株式数比例配分方式」にする必要があります。日本証券業協会のよくある質問では、それ以外の方式(配当金領収証で受け取る、指定の銀行口座で受け取るなど)だと非課税にならず、20.315%の税率で源泉徴収されると説明されています。造船株のように配当が増えたり減ったりする株でも、NISAで持つなら最初に確認しておきたいポイントです。くわしい手続きは利用している証券会社で確認してください。

これからNISAで個別株を始める方は、証券口座おすすめ比較も参考にしてみてください。

正直に書くと、FP2級で身につくのは表面的な知識です。実務にそのまま応用するのは難しく、あくまで知識の「フック」になる程度だと感じています。

会社員に先におすすめするなら簿記

簿記とFPの両方を勉強して感じるのは、数字をどう見て、どう理解するかが大事という点が共通していることです。会社員に先におすすめするなら、ぞうせんおじさんは先に簿記、余裕や興味があればFPへという順番だと思います。

苦手な方でも、両方とも3級程度までは身につけておいて損はありません。簿記とFPの3級は、いわば数字の世界の「ひらがな・カタカナ」。最低限の知識として、身につけておく価値があると考えています。

📚 簿記から始めるなら

簿記を独学で始めるなら、ぞうせんおじさんが簿記2級の合格に使ったCPAラーニングがおすすめです。公式サイトによると、すべてのコンテンツを無料で利用できます(登録から30日を過ぎて使い続けるにはアンケートへの回答が必要)。体験記は「簿記2級で読み解く造船会社の決算書」にまとめています。紙のテキストや問題集もそろえたい方は、TAC出版の資格本もどうぞ。

これからFP2級を受ける方に一番伝えたいのは、早めに試験に申し込んで、退路を断ってから勉強することです。そのほうが危機感があって良いと思います。「一定のレベルになってから受けよう」と考えると、ダラダラと先延ばしにしてしまいがちです。

もう一つの方法は、親や友人に「受ける」と公言して、ダメなら何かしらの罰を決めておくこと。自分にプレッシャーをかけるのがおすすめです。

独学か講座かは、基本的には簿記と同じで「自分に厳しくできるかどうか」だと思います。ただ、FPは暗記科目に近いので、講座は不要というのがぞうせんおじさんの考えです。ぞうせんおじさん自身も、テキストと過去問で合格しました。

😟 ぞうせんおじさんから受験生へ
  • 試験日を先に決める。「準備ができたら受ける」は先延ばしのもと
  • 平日1時間・土日3時間など、毎日取り組む
  • 直前期はひたすら過去問

  1. FP3級・2級とも独学で一発合格──日本FP協会・資産設計提案業務。2級は学科49点・実技86点
  2. 教材はTAC出版のテキスト+過去問──イラストが多く分かりやすい。平日1時間・土日3時間を毎日
  3. お金を「生活・投資・暴落時」に分ける──不要な保険の解約もFPの学びから
  4. 造船株は景気の波が大きい──内海造船の配当は100円と40円を行き来。比率は少なめ、長期前提で
  5. NISAの配当は受け取り方に注意──非課税にするには「株式数比例配分方式」が必要
💡 ぞうせんおじさんの一言(資格の勉強)

ぞうせんおじさんはTAC出版のFP用テキストと過去問で、3級・2級とも一発合格できました。イラストが多く分かりやすいテキストでした。簿記と同じく、FPも3級程度までは身につけておいて損はありません。

💡 ぞうせんおじさんの一言

NISAで株を始めるなら、まずは証券口座選びから。ぞうせんおじさんが率直におすすめできる証券口座を3つご紹介します。

一番のおすすめは楽天証券。楽天ポイントで投資できて取扱い銘柄も豊富、手数料も業界トップクラスの安さで、初心者から中級者まで間違いのない選択です。

「みんなと同じはちょっと…」という方にはDMM 株。シンプルな手数料体系と独自のサービスで、人と違う口座を持ちたい方にぴったりです。

そして、松井証券公式チャンネルに出演する投資家テスタさんでも知られる松井証券。1日の約定代金合計50万円以下なら買付手数料が無料で、少額からコツコツ派にも合います。

複数開設して銘柄・タイミングで使い分けると、買いたい時を逃しません。

▶ どの口座がいい?と迷ったら:証券口座おすすめ比較【楽天証券・DMM 株・松井証券】

本記事の出典:日本FP協会「2級・3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(資産設計提案業務)試験要綱」(2026年7月1日版、試験時間・問題数・合格基準・受検資格・CBT方式)。金融庁 NISA特設ウェブサイト(2024年からのNISAの投資枠・非課税保有限度額・非課税保有期間)、金融庁「NISAを利用する皆さまへ」(配当金の受取方法)。日本証券業協会「NISAのよくある質問」(株式数比例配分方式以外の受取方式の課税、つみたて投資枠・成長投資枠の対象)。国税庁 タックスアンサー No.1330(上場株式等の配当の源泉徴収税率)。内海造船「2022年3月期」〜「2026年3月期」の各決算短信〔日本基準〕(連結)(同社IRサイトのPDF原本を直接確認)。Yahoo!ファイナンス(証券コード照合:内海造船7018)。受験記録・勉強法・投資の考え方は筆者個人の体験です(いずれも2026年11月閲覧・確認)。

⚠️ 注意点

本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。投資の考え方は筆者個人のやり方であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。教材の紹介は筆者個人の受験体験と感想に基づくもので、合格を保証するものではありません。試験制度・NISA・税制は変更されることがあるため、必ず日本FP協会・金融庁・国税庁などの公式情報と、ご利用の証券会社でご確認ください。記載内容に基づいて被ったいかなるトラブル・損失についても、情報提供者は一切の責任を負いません。

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