「日本一の造船会社はどこか?」と聞かれて答えられる人はどれほどいるのでしょうか。
かつては「日本の造船は世界一」と言われていましたが、意外と知られていない造船業界。
私も仕事で造船業界に関わるまでは全く知りませんでした。
本記事は2026年5月時点の最新情報をもとに、日本一の造船会社・今治造船の概要から最新トピックスまでをぞうせんおじさん目線でまるっとまとめています。2026年1月にはJMUを子会社化し、世界4位の造船グループが誕生——その全貌もあわせて解説します。
※本記事は2026年5月時点の公開情報(今治造船IR・各種報道等)に基づきます。数値は公表時点のものです。
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会社情報
| 会社名 | 今治造船株式会社 |
| 代表者 | 檜垣 幸人(代表取締役社長) |
| 本社 | 愛媛県今治市小浦町1-4-52(今治工場) |
| 主拠点 | 香川県丸亀市(丸亀事業本部)/愛媛県西条市(西条工場)/広島県三原市(広島工場) |
| 売上高 | 約4,646億円(2025年3月期) |
| 従業員数 | 約1,891名(2024年度時点)/平均年齢37.4歳 |
| URL | https://www.imazo.co.jp/ |
グループ・関係会社
岩城造船・しまなみ造船・あいえす造船・多度津造船・株式会社南日本造船・株式会社新笠戸ドック・株式会社スチールハブ・日本シップヤード株式会社(設計・営業統合)など多数。
2026年1月5日からはジャパンマリンユナイテッド(JMU)も連結子会社として加わり、グループはさらに拡大しました。
また檜垣産業・正栄汽船・今治国際ホテルなど、造船以外の事業にも幅広く出資しています。
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会社の特徴
- 🟠 国内最大手・世界でもトップクラスのシェア
2025年2月に累計建造隻数3,000隻を達成。国内シェア約35%(JMU子会社化後は50%超)。 - 🟠 あらゆる船種に対応(船のデパート)
バルク船・タンカー・LNG運搬船・コンテナ船・自動車運搬船など小型から超大型まで幅広く対応。 - 🟠 環境対応型船舶の開発・受注が増加
LNG燃料・メタノール燃料・アンモニア燃料船の開発・受注が拡大中。 - 🟠 グループ経営・多角化で地域貢献
造船のみならず海運・資材調達・ホテル経営など多角的な事業展開。地域社会への貢献活動も積極的。
最新トピックス(2025〜2026年)
🔔 2026年1月5日:JMU子会社化が正式完了
2025年最大のトピックスは、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の子会社化です。
2025年6月の発表後、国内外の競争法審査を経て2026年1月5日に正式完了。今治造船のJMU出資比率が30%→60%に変更され、JMUは連結子会社となりました。
- 🟢 売上高合計:約7,600億円
- 🟢 建造量:469万GT(国内シェア50%超)
- 🟢 世界ランキング:第4位(韓国ハンファオーシャンを上回る)
今治造船の「量産型商船(バルカー・自動車運搬船)」とJMUの「高付加価値船・官公需船(護衛艦等)」が一つのグループになったことで、日本造船業界の競争力が大きく変わります。
詳細はこちら→ 今治造船がJMUを子会社化!2026年1月に正式始動|業界再編の全貌と最新状況
業績・受注動向
- 2025年3月期のグループ売上高は4,646億円(前年比約5%増)、竣工量は68隻・308万総トン
- 受注量:82隻・420万総トン(約4年分の手持ち工事量)
- ONE向け2.4万TEU型超大型コンテナ船シリーズの継続受注など大型案件を獲得
- 2025年2月に累計建造隻数3,000隻を達成
技術開発・設備投資
- GX補助金(約62億円)を活用し、多度津工場でアンモニア・LNG・メタノール燃料タンク生産能力を増強中(2029年3月完了予定)
- エバーグリーン向けメタノール2元燃料16,000TEU型コンテナ船・川崎汽船向けバルカーなど新燃料船の受注が増加
- 三菱造船などと連携し液化CO2運搬船の設計・標準化にも着手
人材・DX・地域貢献
- 賃上げ・業績連動賞与・DX推進による業務効率化を推進(人材不足が最大の課題)
- 2025年5月には「バリシップ2025」を今治市で開催。国内外380社以上が出展、約18,700名が来場
業績推移
| 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 365,280 | 376,439 | 443,100 | 464,600 |
| 営業利益 | 13,037 | 15,206 | 15,580 | ― |
まとめ・今後の展望
- 2026年1月にJMUを子会社化——売上高7,600億円・世界4位・国内シェア50%超の巨大グループが誕生した
- 2025年3月期売上高は4,646億円、受注量82隻・420万総トンと好調継続
- GX補助金(約62億円)を活用した設備投資が進行中——2029年には次世代燃料対応設備が整う
- 人材不足解消のためDX・賃上げを推進。若手技術者の採用・育成が最大の課題
- 中韓との競争に向けJMUとの一体運営が本格化——今後の統合シナジー発揮に注目
今治造船は日本国内で圧倒的なシェアを誇るだけでなく、世界的にもトップクラスの造船企業です。JMU子会社化を経て「今治造船グループ」として世界に挑む新フェーズに入りました。
中韓造船企業と戦うには日本国内で争っている場合ではありません。日本の各造船所が手を取り合い、造船大国日本を取り戻すよう頑張ってほしいです♪
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本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。記載の数値は公開情報・推定値を含みます。最新情報は今治造船公式サイト・IR資料でご確認ください。記載内容に基づいて被ったいかなるトラブル・損失についても、情報提供者は一切の責任を負いません。

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