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㈱名村造船所を買ってみる?!

決算・銘柄まとめ

ぞうせんおじさんは将来のため?にボチボチですが投資をしています。
主にインデックス投資でS&P500をコツコツ買いつつ、たまーに起こる暴落時に高配当銘柄を仕込むのが基本スタイル。
※Xではチャートの形に妖艶な魅力を感じたフォトシンス(4379)を応援しています(*^^*)

仕事の関係で造船関連企業に関わる機会が多く、リアルタイムな生情報が入ってくるものの、造船企業に投資をしようと思ったことは一度もありませんでした。市況や為替で外部環境に振り回されすぎる業界で、安定とは縁遠い印象だったので・・・。
そんな中、名村造船所㈱が投資対象になり得るのか、2026年4月時点(2026年3月期Q3まで判明)の最新データで再確認してみました。

※本記事は2026年4月時点の公開情報(2025年3月期決算短信/2026年3月期Q3決算短信/株探・Yahoo!ファイナンス・日経電子版等)に基づきます。株価は変動するため最新値はYahoo!ファイナンス等でご確認ください。

銘柄名 名村造船所 銘柄コード 7014
業種 輸送用機器 市場 東証プライム サイズ 中型株
2026年3月期 配当予想
1株 40円(前期50円から減配)

📖 この記事の目次(クリックでジャンプ)

🏭 何の会社?
  • 1911年創業の老舗造船会社(大阪本社/長崎・佐賀に主力工場)
  • 大型バルカー(ばら積船)が主力──ケープ・ポストパナマックス級に強み
  • ✅ 函館どつく・佐世保重工業を傘下に持つ造船グループの一角
  • ✅ アンモニア・メタノール等の次世代燃料船にも対応
  • ✅ 修繕・改造船・艦艇関連事業も展開する総合造船メーカー
◯ ディフェンシブ銘柄 ✓ 景気敏感株(海運市況・鋼材価格・為替に強く連動)

2025年3月期実績(着地):過去最高水準の好決算

項目2024年3月期2025年3月期前期比
売上高1,350億円1,592億27百万円+17.9%
経常利益200億円295億04百万円+47.5%
受注残高3,107億円3,940億円+26.8%

2025年3月期は売上・利益ともに大幅増の好決算。新造船の高採算案件の進捗と円安効果が効いて、受注残高は3,940億円と過去最高水準を記録しました。年間売上の2.5倍に相当する仕事量で、向こう数年の収益基盤は厚く確保されています。

2026年3月期:通期予想は減益、ただし「上方修正」済み

📊 2026年3月期 通期予想(上方修正後)
  • 売上 1,600億円(+0.5%)
  • 営業利益 260億円(▲11.8%)
  • 経常利益 260億円(当初210億→260億へ上方修正)
  • 純利益 180億円(▲31.4%)

会社予想は前期の高水準からの反動で減益ですが、当初予想の経常210億円から260億円へ上方修正済み。市場の評価は「高採算案件が想定以上に進捗している」とポジティブに反応しています。
一方、Q3累計(2025年4月〜12月)の進捗は次のとおりです。

  • 売上 1,153.03億円(前年同期比 ▲4.5%)
  • 営業利益 194.8億円(前年同期比 ▲18.2%)

Q3時点で通期予想(営業260億)の約75%まで進捗。減益基調ながら計画線上での着地が見込めるラインです。
ただしQ3単体では前年比で減益が続いており、2027年3月期以降の利益率がどこまで持ち直すかが注目点です。

受注残/売上
約2.5
配当(2026予想)
40
経常利益(上方修正)
260

配当:50円(2025)→40円(2026予想で減配)

2025年3月期の年間配当50円から、2026年3月期は40円へ減配予想。減益見通しに合わせた配当方針となっています。
配当性向は概ね10〜15%レンジで推移しており、「内部留保を厚く・配当は控えめ」という、市況依存の高い造船会社らしい保守的な還元姿勢が継続しています。
※配当性向=配当金支払総額÷当期純利益×100

EPS/PER/PBR/自己資本比率の見方

  • EPS:2025年3月期は過去最高水準。2026年3月期は減益見通しで前期比▲30%超の見込み。単年の振れ幅は大きい
  • PER(会社予想ベース):減益見通しを織り込んでもおおむね1桁台後半〜10倍台前半で推移し、市場の期待値は決して高くない。
  • PBR:1倍前後で推移しており、資産価値ベースでは中立水準。
  • 自己資本比率:好業績で内部留保が積み上がっており改善傾向。造船業の中では健全な水準まで戻ってきている。

※指標解説
EPS:1株あたり純利益=当期純利益÷発行済株式総数
PER:株価収益率=株価÷EPS
PBR:株価純資産倍率=株価÷BPS(1株あたり純資産)
自己資本比率:総資本のうち純資産の占める割合

😊 魅力ポイント
  • 🟠 受注残3,940億円(過去最高)──年間売上の2.5倍。中期的な仕事量を厚く確保
  • 🟠 2025年3月期は経常+47.5%の好決算──高採算案件と円安効果がフル寄与
  • 🟠 2026年通期予想は経常210億→260億へ上方修正──業績は計画上振れで進捗
  • 🟠 大型バルカー+アンモニア/メタノール等次世代燃料船でも先行
  • 🟠 函館どつく・佐世保重工業を傘下に持ち、艦艇・修繕でのアップサイド
😟 懸念事項
  • 🔵 2026年3月期は減益見通し──純利益▲31.4%・配当も50→40円減配
  • 🔵 バルカー市況・鋼材価格・為替の三重リスク──外部環境の変化に弱い
  • 🔵 中韓造船との価格競争──韓国大手の艦艇・LNG船受注攻勢が継続
  • 🔵 人手不足の構造問題──業界共通課題で建造能力に上限あり

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感想(69件)

  1. 「業績の絶頂期から減速局面」に差し掛かっている
    2025年3月期がピークで、2026年は減益。ただし上方修正が続いているため、市場の見方は「想定以上に粘っている」状態。
  2. 受注残3,940億円という安心感は強い
    仕事量は2027年以降まで厚く確保されており、業績の急落リスクは小さめ。
  3. 配当目当ての投資には不向き
    配当性向は10〜15%、市況連動で減配リスクも常時あり。配当狙いの長期保有には依然として向きません。

結論として、「業界全体の追い風(艦艇輸出・再編・次世代燃料船)に乗って中期目線で値幅を取りに行く銘柄」として面白いポジション、というのが2026年4月時点の整理です。
一方で、内海造船と同じく「市況・為替・鋼材価格に振り回される業界特性」は変わらず、メインポートフォリオに据えるには向きません。
監視銘柄として、2026年5月予定の通期決算と次期予想は要チェックです。

中韓の造船企業と戦うには日本国内の造船企業同士で消耗している場合ではありません。今治造船×JMU連合のような「オールジャパン体制」が当たり前になり、名村造船所のような大型バルカー・次世代燃料船の強者にもより光が当たる日を夢見て、これからも造船会社を訪れたいと思います。

💡 ぞうせんおじさんの一言

こうした銘柄をチェックする際、ぞうせんおじさんは手数料を抑えて少額からコツコツ買い増せる証券口座を選ぶようにしています。1日の約定代金合計50万円以下なら買付手数料が無料の松井証券は、銘柄分析を読みながら少しずつ仕込んでいきたい個人投資家には便利な選択肢の一つです。気になる方は口座開設しておくと、買いたいタイミングを逃しません。

⚠️ 注意点

本記載内容は情報提供を目的としており、売買を推奨したものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資判断は各個人の判断・責任でお願いいたします。記載内容については細心の注意を払っていますが、記載内容の誤りや掲載情報に基づいて被ったいかなるトラブル、損失、損害について、情報提供者は一切の責任を負いません。

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