造船企業は瀬戸内ばかりではありません。
九州地区にも魅力的な造船会社があるんです!その名も「旭洋造船」
なんと約70年ぶりに捕鯨船を新たに建造した会社なんです。
造船といえば波の穏やかな瀬戸内界隈の会社にばかりに注目しがちですが、
九州地区にも個性あふれる素晴らしい造船会社があります。
この記事を読めば、九州地区&捕鯨船で話題の「旭洋造船」について知ることができます。
今後は九州地区の造船会社も紹介できるよう、勉強と現地視察に励みます♪
〜会 社 情 報〜
・会 社 名:旭洋造船株式会社
・ふりがな:きょくようぞうせんかぶしきかいしゃ
・代 表 者:越智 勝彦(おち かつひこ)代表取締役社長
・U R L:HOME – 旭洋造船株式会社 (kyokuyoshipyard.com)
・本 社:山口県下関市長府港町8-7(工場)
・他 拠 点:なし
・親 会 社:ストレイツホールディングス株式会社
過去一で関係会社が分かりませんでした・・・・力不足(T_T)/~
船の修繕業は分社化せずに新造船と同工場内で行っているようです。
越智社長が他に代表を務める会社として「ストレイツインベストメント㈱」と「ストレイツキャピタル㈱」がありました。
この2社と旭洋造船との資本関係は明らかになっていません。両社とも社名的には投資系企業のようですが、船貸渡業や不動産業、エンジェル投資でもしているのでしょうか?
2024年の社長年頭あいさつにて、ストレイツインベストメント㈱が海外子会社で初の定期傭船事業における売却益を達成したことや、ストレイツキャピタル㈱が経営指導をしている出資先企業が急速に企業価値を向上させていると述べていました。何となくですがどんな会社なのか見えてきそうです。
〜会 社 の 特 長〜
比較的小規模な造船所である旭洋造船は、他造船所が昨今取組んでいるスケールメリットによるコストダウンの道は進まず「一隻入魂」のようなスタイルで、特殊船の建造に活路を見出しています。史上最大の内航コンテナ船や2010年度にシップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した球状船首のPCC(CITY OF ST.PETERSBURG)といった実績があり、高い技術力でニッチマーケットの顧客ニーズに応えています。
同型船の連続建造による利益UPに加え、特殊船のような高付加価値船の対応で業績は安定傾向。
過去には会社更生法の申請があったりと厳しい時代もあったようですが、現在は問題なく経営していることから十分な力を有する企業と言えると思われます。
〜事 業 内 容〜
冷凍船(リーファー)やコンテナ船、各種運搬船の建造を主とし、同工場内で修繕業も行っています。直近ではコンテナ船の建造が多くなっている印象です。
関連会社が無いに等しく、造船業に100%集中していると言えます。
〜特 色 と 直 近 の 動 向〜
昔から製造業は3Kと言われ人材確保が難しい業界です。だからこそ職場の環境整備は福利厚生の一環として事業継続のためにも非常に重要な要素になります。
旭洋造船は定期的な職場環境改善を実施している企業です。
・2012年 本社新社屋建設
・2014年 独身寮新設 住宅費補助制度の開始 社員食堂のリニューアル
・2015年 内業工場の設備一新
・2020年 事務所棟の新設 配管倉庫の新設
今後も様々な面で設備投資を積極的に行い、環境改善や業務効率の改善を図ると思われます。
製造業の3Kなんて昔の話・・・そんな風に言える時代が訪れるのは時間の問題でしょう!
トピックスとしてはタイトルにも記載した通り
「日本で約70年ぶりとなる新造捕鯨母船の受注」
これはもの凄くインパクトが大きいニュースでした。
捕鯨会社の共同船舶が発注し、環境配慮のため電気推進方式が取り入れられています。
既存船と比べて船体をコンパクトにし、電気推進方式やリーファーコンテナの採用という仕様は旭洋造船だからこそ実現できる船!といった印象です。
2023年8月に命名・進水式を済ませた「関鯨丸(かんげいまる)」は今年3月末に竣工。
5月末に出漁を予定し、捕鯨事業と調査事業への貢献が期待されます。
本件は全国的にも注目され、無事に竣工したことは旭洋造船の知名度を更に向上させたことは間違いないと言えます。
採算面の結果は分かりませんが、このような取組(技術力)が評価されて今後の受注につながるといった広告効果も期待でき、経営陣の慧眼には敬服します。
そんな経営陣の率いる旭洋造船からは今後も目が離せません。
ごあんぜんに!
〜業 績〜
2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | |
売 上 高 | 14,854 | 12,536 | 18,357 |
営 業 利 益 | NA | NA | NA |
当期純利益 | NA | NA | NA |
ちょっと実力不足で業績は探しきれませんでした・・・・反省_| ̄|○
右肩上がりになっている世界の建造需要&足元の為替状況から、決して悪くない現状だと予想します。
ますますの活躍に期待しつつ、クジラ語を学ぶことにします!(出典:ファインディング・ニ◯)
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