【100万ドルの夜景!北海道函館市から世界へ】函館どつく株式会社にスポットを当ててみた

会社紹介

北海道函館市と聞いたら何が思い浮かびますか?
五稜郭?函館山からの100万ドルの夜景?ホタルイカなどの新鮮な海産物?
これからは、函館といえば“函館どつく”を思い浮かべましょう。
函館という日本有数の魅力的な観光地で地域の活力を支え、美しい街の歴史と輝かしい未来をつなぐ架け橋のような存在。そんな函館どつくを紹介します。
【注意】
「函館ドック」でも「函館どっく」でもありません。
「函館どつく」です!今日はそれだけでも覚えてください♪
読み方は「はこだてどっく」で良いみたいです(笑)

・会  社  名:函館どつく株式会社
・ふりがな:はこだてどっくかぶしきかいしゃ
・代  表  者:服部 誠(はっとり まこと) 代表取締役社長
・U R L:ホーム – 函館どつく
・本  社:北海道函館市弁天町20-3(函館造船所)
・他  拠  点:室蘭市祝津町1-128(室蘭製作所)
・親  会  社:株式会社名村造船所(本社/大阪、工場/佐賀)コード番号:7014
      株式会社名村造船所
・関連会社:佐世保重工業株式会社(長崎)

函館どつく株式会社は、北海道函館市に本社を構える歴史ある造船企業です。100年以上の歴史を誇り、その技術力と地域社会への貢献は函館にとどまらず日本造船企業の見本にもなります。今回は、この北の大地が誇る造船会社の魅力に迫ってみたいと思います(*^^*)

・悠久の歴史と伝統

函館どつくの歴史は、1896年(明治29年)にまで遡ります。当初は函館船渠株式会社として設立され、北海道の玄関口である函館港の地理的特性を活かして事業を展開してきました。フェリーや貨物船、漁船などの多種多様な船舶の建造・修繕を手掛け、日本の海運業の発展に大きく貢献してきました。

・技術革新と品質へのこだわり

100年以上にわたり築き上げてきた熟練の技術力を基盤に、函館どつくは常に時代のニーズに応える革新や成長を続けています。近年は時代の変化に伴い燃費効率の向上や排出ガス削減を目的とした最新技術を導入し、地球環境に優しい「エコシップ」の建造に力を入れています。

・人を育てる温かな社風

函館どつくの社風は、地域密着型企業ならではの温かさとプロフェッショナルとしての厳格さが見事に調和しています。「人を育てる文化」を重視し、若手社員への技術継承や熟練技術者による実地指導など、充実した教育プログラムを整えています。

また、ワークライフバランスにも配慮しており、完全週休二日制に加えて、有給休暇の取得率が80%を超えるなど、社員が仕事とプライベートを両立しやすい環境を実現しています。

・多岐にわたる事業展開

函館どつくの事業は、新造船と修繕船を中心に展開されています。

新造船事業

売上の6割以上を占める中心的事業です。近年は、グループ企業である名村造船所との共同により、温暖化対策や環境負荷低減を実現したエコシップの開発・建造に注力しています。

修繕船事業

東北以北で最大となる100,000G/Tクラスの超大型修繕ドックを含む3本の大型修繕ドックを有する函館造船所と、15,000G/Tクラスの大型船舶用修繕ドックと2本の引揚げ船台を有する室蘭製作所の2拠点で行われます。豊富な経験と技術力を最大限に生かし、多種多様な船舶修繕工事を手掛けています。

その他にも、橋梁の製作・架設や各種鋼構造物、産業機械の製作・据付なども行うなど、幅広く事業を展開しています。

・地域社会との深い絆

函館どつくは、単なる造船企業ではありません。函館市の発展に欠かせない存在として、地域社会への貢献が伺えます。地元出身者の雇用促進や地元イベントへの協賛などを積極的に行い、地域社会との交流をとても大切にしています。

・未来への展望

函館どつくはこれまでの伝統を大切にしつつ、未来を見据えた挑戦を続けています。環境問題やエネルギー問題が注目される現代社会において、同社のエコシップや次世代船舶技術の開発は地域だけでなく地球全体への貢献とも言えそうです♪

また、地元労働者を中心とした次世代の技術者育成に力を入れることで、地域雇用を支えるとともに、函館市全体の技術水準向上に寄与しています。

直近の動向

「HIGH BULK 40SE」の開発とゼロカーボン特別賞受賞

函館どつくが開発した新型貨物船「HIGH BULK 40SE」は、省エネルギーフィンを搭載し、燃料効率を大幅に改善したことで注目を集めました。この技術により、従来の同クラス船と比較して燃料消費量が削減され、CO₂排出量を20%も削減することに成功しました。ますます厳しくなる環境規制を見据えたこの船は、海運業界における脱炭素化の象徴的な存在になります。この功績が認められ、北海道新技術・新商品開発賞において「ものづくり大賞」と「ゼロカーボン特別賞」をダブル受賞しました。設計責任者は「函館ブランドが今後の海運業界を牽引する存在であり続けたい」と抱負を述べており、本件にて函館どつくの卓越した技術力と環境問題への真摯な姿勢が改めて示されました。

「BELLE CONFIDENCE」の進水式で地域交流

2024年11月12日、函館どつくの造船所で行われた新造船「BELLE CONFIDENCE」の進水式では多くの市民を招き、同社と地域社会との交流を深める場となりました。この船は全長180メートル、載貨重量約4万トンのばら積み貨物船で、設計には顧客のニーズを徹底的に反映した高性能仕様が盛り込まれています。約360名が参加し、船が海へ滑り出す瞬間を生で見るという貴重な体験をしました。このような一般公開イベントは、函館どつくの地域密着型の取り組みの一環であり、造船業の魅力を発信する場となっています。これにより地域住民が造船業界をより身近に感じ、産業の活性化にも繋がることが期待されます。

次世代教育を目的とした「海事講座」の実施

函館どつくは、未来の海事産業を支える人材育成を目的に、地域の小学生を対象とした「海事講座」を積極的に開催しています。2024年11月7日には小学生が造船所を訪れ、船舶の設計や建造のプロセスを学びました。また、11月11日には別の小学校を対象に、海洋環境や安全航行の重要性についての特別講座を実施。講座は、専門的な話を子どもたちにも分かりやすく解説する工夫がされ、未来の船や海の仕事に対する関心を育むものでした。このような活動は、地域と密接に結びつき、海事産業の裾野を広げる重要な役割を果たしています。特に、環境問題や海洋保護の重要性も伝えることで、子どもたちの視野を広げる意義深い取り組みとなっています。

                                        (単位:百万)

2022年3月期2023年3月期2024年3月期
売  上  高17,37420,77125,529
営 業 利 益△1,0535762,188
当期純利益△1,1027413,233

直近では2024年11月12日に25年3月期の第2四半期決算が発表されました。

結果は下記のとおりです。  
売上高は 17,546百万 (55.6%増)円安の影響が大きく、同船型の連続建造による増産も大きく寄与したようです。
営業利益は 3,190百万 (245.2%増)、当期純利益は 3,397百万円 (240.7%増)

他の造船所同様に売上も利益も大幅増となり、非常に順調な業績になっています。
新造船のみならず修繕業も好調で、全社的に取り組んでいるコスト削減運動や経営環境改善も効果を発揮してきています。

成長を続ける函館どつくからは目を離すことができません!
暖かい季節には函館を訪れたいところですな( *´艸`)                  以上

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