【未来を航海する造船企業】尾道造船株式会社にスポットを当ててみた

会社紹介

現代の造船会社はただ単に船を造るだけではありません。単純な連続建造で利益を追求するだけの時代は終わりました。これからは時代が求める新燃料船に対応でき、技術革新を止めない企業が生き残ります。そんな時代の先端を走る「未来を創造し航海する企業 尾道造船株式会社」についてまとめてみました。この記事では、尾道造船という企業についてだけでなく、その代表取締役である中部社長が目指す世界の概要に触れることができます。
少し先の記事では尾道市という素晴らしい観光スポットにも焦点を当てたいと思いますので、乞うご期待(笑)

・会  社  名:尾道造船株式会社
・ふりがな:おのみちぞうせんかぶしきかいしゃ
・代  表  者:中部 隆(なかべ たかし)代表取締役社長
・U R L:https://onozo.co.jp/ja/
・本  社:兵庫県神戸市中央区江戸町104
・他  拠  点:東京都千代田区内神田2-5-5 グランドクロス大手町北4階(東京支店)
       広島県尾道市山波町1005(尾道造船所)※主工場
       広島県尾道市向東町9215-1(向島工場)
       広島県福山市南松永町4-12-10(松永工場)
       大分県佐伯市鶴谷町2-5-25(佐伯工場)
・関係会社:アサカ興産株式会社(兵庫県)
      あさひエンジニアリング株式会社(広島県)
      ジャパン・スチールス株式会社(広島県)
      コスモシップサービス株式会社(兵庫県)
      コロンボドックヤード株式会社(スリランカ)
      佐伯重工業株式会社(大分県)
      株式会社ワイエムサービス(広島県)
      はこぶね株式会社(東京都)☆

尾道造船との直接的な関わりは見えてきていませんが、中部社長が同じく代表を務める「はこぶね」という企業。物流やエネルギーのあり方を再構築し、低炭素社会の実現に向けた共創プラットフォームとして「尾道造船」「大成建設」「三菱商事」「琉球海運」という有名企業が出資し、2019年に設立された興味深い企業なのです。

尾道市でその名を知らぬ者はいない「尾道造船株式会社」
尾道市を支え、尾道市に愛された造船所です。
尾道造船があるからこそ、尾道市があると言っても過言ではない!←言い過ぎ?!(*´ω`*)
品質と技術力の「ONOZOブランド」が生み出す船は、得意とするタンカーに留まらずバルカーやRORO船など多種多様。まさにONOZOの船が世界の海運を支えています。

従来はタンカーを主としていましたが、最近はフェリーや家畜(牛さん)を運ぶ船なども手掛けているようです。また、新造船のみならず修繕業も同敷地内で行い、まさに船の一生を尾道造船で責任持って対応するという姿勢が工場全体から現れています。
造船不況の時代でも確実に線表を埋めていたのは、このような企業としての姿勢が多くの船主に認められた結果だったと頷くことができます。

また、海外(スリランカ)に造船関連企業を持つ珍しい特色があります。
私がパッと思いつく限り、海外に造船拠点を構えるのは常石造船さんのTHI(フィリピン)とTZS(中国)くらいしか思い当たりません。東ティモールの話も出てきてますので、それは常石造船さん特集で(^o^)
※今治造船さんの大連はブロック工場だった気が・・・・

事業内容

以前は特にタンカーを得意としていたが、現在は様々な船種を建造。また、新造のみならず修繕事業も展開しています。関連会社では各種鋼構造物の製作や修繕、土木関係の設計や施工管理の請負、船舶の貸渡など様々な事業を行っています。
関連会社に海運企業は無さそうです。それでも不況時代に線表を埋めていたことを考えると、本当に素晴らしい顧客関係性を築いているのでしょう。ステキです♪

特色と直近の動向

尾道造船所がある広島県尾道市は「過去」「現在」「未来」を感じることができる街です。
とある映画の舞台にもなった「御袖天満宮」や瀬戸内海を見渡せる「千光寺」、サイクリングロードとして有名な「しまなみ海道」。これらを一度に楽しめる最高の観光地!そんな観光名所の尾道で尾道造船は船を建造しています。
そんな素晴らしい街との共存で栄えてきた尾道造船は、売上規模で言えば国内中堅クラスの造船所です。しかし、ONOZOブランドの知名度は国内トップクラスであり、造船企業でも数少ない安定企業と言えます。

全面ガラス張り?! 近代的な新社屋が完成!

直近でのトピックスで外せないのは2018年の新社屋完成!
ガラス張りの超近代的デザインは就活生の心を奪うこと間違いなし。
開放的な業務エリアは社内の風通しの良さを感じさせ、働く意欲や他部門とのコミュニケーションを盛り上げます。そういえば、カフェテリアが併設されているだけでなく、最近はビルのすぐ横にセブンイレブンがオープンしていた・・・・・
こんな最高の職場環境を整えてくれる経営陣、そんな環境で働く社員が羨ましい・・・・(ToT)
一度でいいのでこんな職場で働いてみたい。そんな人生でした。。。orz

物流ハブ?データセンター?バイオマス発電? 三井千葉の跡地に”はこぶね”誕生!

次は冒頭でも少し触れました「はこぶね株式会社」の発足
三井E&S造船/千葉工場の跡地を有効活用するために、有名企業が出資して設立されました。昨今は特に東日本における海洋構造物や洋上風力の製造拠点が不足しているため、それだけでも十分に事業として成り立ちそうですが、この企業は更に先を見据えています。
カーボンニュートラルの実現に向けた水素ステーションや情報化社会において必須なデータセンターの建設、東日本の物流ハブとしてゼロエミッション船による輸送を行う次世代物流拠点を目指しているようです。
そんな企業のトップを務めるのが尾道造船のトップでもある中部社長なわけです。尾道造船としても必ず何らかの形で大きく関わることは間違いなく、尾道造船とはこぶねの動向からは目が離せません!

原子力の可能性は無限大!

他にも、「Core Power」への出資がインパクト大でした。
今治造船や尾道造船など多くの日本企業が出資した「Core Power」は浮体式原子力発電の開発に注力しています。簡単に言うと、メルトダウンしない超安全な原子力発電所を浮体式で作ってみようとしているわけです。
個人的にはカーボンニュートラルの実現に原子力発電は欠かせないと思っているので、安全な原子力発電の分野には期待しています。その分野は全く詳しくないので無責任に応援しているだけですが・・笑

会社の話とはズレてしまいますが、中部社長の経歴もこれまたすごいんです。
とある超有名企業の一族であったり、ゴルフに関してはプロ級という・・・
折を見て深追いしてみたいと思います!

2021年3月期2022年3月期2023年3月期
売  上  高52,51030,49538,645
営 業 利 益-4,636-1,484885
当期純利益-5,299-1,0411,686
                                  (単位:百万)

こんな素晴らしい企業でも、やっぱりコロナ禍は辛かったんですね(・・;)
円安という追い風がある今、今後の超絶業績に期待しています♪ 
ごあんぜんに!   

                               以上

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