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造船所のクレーン完全ガイド!船を作る巨大機械の種類・役割・最新投資トレンドを解説

トピックス

🏗️ 造船所といえばクレーン!あの巨大マシンの正体とは?!

造船所の風景といえば、青空に向かって高くそびえ立つ巨大な鉄骨構造物——そう、クレーンです。
何百トンもある鉄の塊を軽々と持ち上げ、精密に組み合わせていくクレーンは、造船という仕事の象徴ともいえる存在です。

「船は鋼板を切って溶接するもの」というイメージを持つ方も多いですが、現代の造船では船全体をいくつもの大型ブロック(部品)に分けて別々に製造し、最後に組み合わせる「ブロック建造工法」が主流です。
このとき、数十〜数百トンにもなるブロックを持ち上げてドック(船台)に運ぶのがクレーンの役目。クレーンなしでは、現代の大型船は1隻も完成しません 💪

この記事では、造船ファン・重機ファン・業界に興味がある方に向けて、造船所のクレーンの種類・役割・最新の設備投資トレンドまでをわかりやすく解説します!

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🏭 造船所で活躍するクレーンの種類

① ゴライアスクレーン——造船所の象徴的存在

造船所で最も大きく印象的な超巨大門型クレーンがゴライアスクレーンです。

「ゴライアス」とは旧約聖書に登場する巨人の名前。その名のとおり、高さ数十メートル〜100メートル超、吊り上げ能力は数百トンに達するものもあります。
ドックと定盤を跨ぐように設置されたレール上を走行し、ドック全体をまたぐように動くのが特徴。左右・前後・上下に自在に動きながら、重さ数百トンにもなる船体ブロックを正確な位置に吊り下ろします。
ちなみに国内最大は今治造船/丸亀工場に3基並んでいる定格1330tゴライアスクレーン
それまでは大島造船所やJMUの1200tが最大でしたね。

② ジブクレーン——岸壁の万能選手

ジブクレーンは、斜めに伸びたジブを持つタイプのクレーンです。
造船所の岸壁や艤装(ぎそう:船に設備を取り付ける工程)桟橋に設置され、完成した船への機器搭載や資材の積み下ろしに活躍します。

昨今はドックサイドに200t〜400t、岸壁や桟橋でも50t〜70tジブクレーンが主流になり、船の大型化はこのような設備からも感じることができます。
国内最大はJMU呉事業所の400tジブクレーン
なんと400tで最大77mの作業半径を誇る怪物ジブクレーンです!!
※一般的な400tジブクレーンは400tの最大作業半径は27mです。

③ 天井クレーン ——工場の中の縁の下の力持ち

鋼板の加工や部品の組み立てを行う工場の天井に設置されているのが天井クレーンです。
工場の両側の壁に設けたレールの上を橋のように走る構造で、工場内のあらゆる場所に素材・部品を運び込みます。

造船所の工場に入ると必ず頭上にある、地味ながら縁の下の力持ちです。
昨今はホイストクレーンの能力も上がってきています。各造船所が用途ごとにうまく配置している様子が見て取れます。
※同じ定格でもホイストクレーンの方が格段に安いですからね!(^o^)!

📊 今、造船所でクレーン投資ラッシュが起きている!

2025〜2026年にかけて、国内造船所ではクレーン設備への大型投資が相次いで発表されています。その背景には、世界的な船舶需要の増加と、脱炭素対応船(LNG・アンモニア燃料船など)の建造体制強化があります。

各社の主な設備投資(クレーン関連)

内海造船(広島・愛媛)
2025年7月、160トン吊りクレーンの導入に27億円を投資すると発表。より大型の船体ブロックを一度に吊り上げることができるようになり、建造効率の大幅な向上が期待されます。

臼杵造船所(大分)
40〜50億円を投じて大型クレーン2基を新設する計画を発表。2031〜2032年の稼働を目指しており、受注拡大への備えを進めています。

函館どつく(北海道)
老朽化したクレーン設備を一新し、生産性向上による造船復活を目指しています。北海道から日本の造船業を支える動きとして注目です。

業界全体では17社が合計約3,500億円規模の設備投資で造船能力の倍増を目指しており、クレーン新設・増強はその中核を担っています。

⚠️ 実はボトルネック!クレーン不足という業界課題

受注は好調、でも建造量が思うように増やせない——その理由の一つが「クレーン不足」です。

2025年には「船の建造量倍増に壁、クレーンや人材不足などボトルネック克服へ」という報道が相次ぎました。
クレーンは大型設備であるため、発注から納品・設置まで数年単位の時間がかかります。
需要の急増に設備の増強が追いついていないのが現状です。

大型クレーン1基が完成するだけで、造船所の建造能力が飛躍的に向上することもあります。
クレーンへの投資は、即ち造船所の競争力への投資といっても過言ではありません。

そんな中、このようなクレーンを製作できるメーカが国内には少ない。
というか、ジブクレーンやゴライアスクレーンはほぼ1社とも言えます。(S社さんです)
IHIはタダノに転生してしまったし。ゴライアスは作れると言ってましたが、何年も実績がないから発注する度胸のある造船所はないでしょう。
そんな供給力不足の状況も日本の造船業界が世界に勝てない理由の一つなのかもしれません。
その1社も最近は良い話が聞こえてきませんし・・・・
日本の造船所クレーン事情はどうなって行くのか、心配でなりません・・・・

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✅ まとめ:クレーンは造船を支える縁の下の力持ち

今回の記事をまとめると、次のとおりです。

  • ゴライアスクレーン・ジブクレーン・天井クレーンなど、造船所では用途に応じた多種多様なクレーンが活躍している
  • ブロック建造工法の普及により、大型クレーンの役割はより重要になっている
  • 2025〜2026年、国内造船所ではクレーン設備への大型投資ラッシュが続いている
  • クレーン不足は建造量増加のボトルネックであり、設備増強が急務

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